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米国の通信業界を主体に、最新ITトレンドを追う

12月分、個人ホームページを更新しました

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僕の個人ホームページ(12月分)の更新が終わりました。関心のあるテーマがあれば、リンクをたどってご覧ください。

<辛口で語るITコラム 各種新聞・雑誌より>

米周波数競売に挑む  グーグルの「危険すぎる」賭け

  米グーグルは11月30日、来年1月に始まる米アナログ跡地競売(第2次700MHz競売)への参加を正式に表明した。先月公開した携帯OS(基本ソフト)「アンドロイド」に続く大ニュースで、いよいよグーグルの通信ビジネスの全容が明らかになってきた。過去数年にわたり、ネットワークの中立性で大手ブロードバンド事業者と対立してきたグーグルの参戦により、来年初めのオークションは波乱の展開が予想される。(www.ryojikoike.com)

ノキア vs クアルコムの特許紛争に出口はあるか

  11月中旬、ノキアはオランダで米携帯電話用半導体大手のクアルコムとの特許訴訟で敗訴した。クアルコムがノキアのGSM関連特許を侵害していると主張したが、裁判所は証拠不十分として退けた。過去2年間、ノキアとクアルコムは米国や欧州各地でパテント裁判を繰り広げている。オランダは、数ある裁判のほんのひとつに過ぎない。背景にあるのは、クアルコムのライセンス料が高いというノキア側の不満だ。そのクアルコムも、ブロードコムから特許侵害で訴えられ、この夏敗訴した。ここでは逆に、ブロードコムの求めるライセンス料が高いと、クアルコムは頭を抱える。携帯業界ではライセンス料をめぐるパテント戦争が繰り返され、終わりが見えない泥沼状態となっている。(www.ryojikoike.com

動画やゲームの「配達役」米ライムライトの成長戦略

  米ライムライト・ネットワークスは、CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク、注1)業界の新生として急成長中の会社だ。マイスペースやマイクロソフトの「Xbox Live」、アキンボ、FOXNewsなどネット大手が利用し、オンラインビデオやオンラインゲームなどリッチメディア系コンテンツに強いといわれている。米サンノゼで8日まで開催されたストリーミング関連ビジネスの展示会「ストリーミングメディア・ウエスト2007」最終日は、同社のジェフ・ランスフォード(Jeff Lunsford)CEOが基調講演をおこなった。(www.ryojikoike.com

ナショナル・ジオグラフィックはなぜ動画サイトをめざすか

  ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティーといえば、会員数850万人を誇る自然科学系の巨大非営利団体だ。1888年創刊のナショナル・ジオグラフィック・マガジンや野生動物や歴史的建造物の稀少映像を紹介するナショナル・ジオグラフィック・チャンネルなどでアメリカ市民に親しまれている。米サンノゼで開催中のストリーミング関連ビジネスの展示会「ストリーミングメディア・ウエスト2007」2日目の基調講演では、NGDM (National Geographic Digital Media) のベッチー・スコールニック社長が登場し、同団体のオンライン映像プロジェクトとその取り組みについて語った。(www.ryojikoike.com

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<ウェブマガジンで読む 米国発、ITトレンド (Wisdom Business Leaders Square)>

空前の規模でケータイ業界に挑戦する
アンドロイドとグーグルの通信事業戦略

  11月5日、『アンドロイド(Android)』がいよいよ姿を現した。一般紙などでは、突然の出来事として大きく報道しているが、シリコンバレー界隈では、携帯ベンチャーのアンドロイド社(パロアルト市)をグーグルが買った2005年6月から噂が飛び交ってきた。当時、グーグルはサーチエンジン事業の強化に力を入れていた時期であり、ネット業界誌はアンドロイドの買収を軽視した。しかし、通信業界、特に携帯関係者はグーグルがモバイル・ビジネス、それも携帯事業に参入すると察して、「G-Phone(俗称)が来る」と騒ぎ立てた。もちろん、アップルiPhoneが世にでる遙か以前だ。以来約2年、G-Phoneの噂はシリコンバレー界隈をにぎわせ、最近では専門誌やウォールストリートジャーナルなどでも取り上げられていた。筆者を含め、人々はアップルのiPhoneのような製品が飛び出してくると期待したが、11月5日に発表されたのはOpen Handset Alliance(OHA)の立ち上げとオープンソースのMobile OS「アンドロイド」だった。いったいグーグルはこのプロジェクトを通じて何をしようとしているのか。また、携帯業界はアンドロイドで大きく変わるのだろうか。今回は、グーグル通信事業プランの真相を追ってみたい。(www.ryojikoike.com

ポスト・インターネットの申し子か
米ネット業界で伸びるソーシャル・ネットワーク・サービス

  オンラインビジネスの変遷を見ると、1980年代は商業オンラインでAOLが、1990年代はポータルモデルでYahoo!が頂点に立った。そして現在、ネットビジネスは検索連動広告モデルでGoogleが牛耳っている。このように同業界が10年毎に変化するとすれば、次世代を担うのは、どのようなネット企業なのだろうか。その筆頭候補にあがっているのが、現在急成長を続けているSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)だ。特に、トップを走るMyspaceを追って、米国ではFacebookが新世代SNSとして急速に伸びている。1995年、Classmates.comの登場で始まった米国のSNS業界は、約10年の歳月を経てYahoo!やGoogleなどのトップサイトに肩を並べるまでに成長した。いまや、米国では大手SNSサイトが株式上場へと動きはじめ、収益モデルの模索も活発化している。GoogleがYahoo!を追い抜いたように、次世代はSNSが覇者となるのだろうか。今回は、米国SNS業界の動きを追ってみたい。(www.ryojikoike.com

次世代モバイルの牽引車は日本?!
インテル社にみる、最近のWiMAX業界

  9月18日、米国のメディアは、「米インテル社、KDDIとWiMAXで提携」と一斉に報道した。インテル社は当日、サンフランシスコ市内でIDF(インテル開発者会議)を開催しており、ポール・オッテリーニCEOが集まった記者団を前に華々しく発表したことも、注目が集まる一因だったかも知れない。WiMAX技術は、次世代モバイル技術の本命と言われ続けてきた。しかし、なかなか海外で普及が進まない状況が続き、米国の通信業界には倦怠感が漂っている。そうした中、KDDIのニュースは『日本がWiMAX市場の牽引車になる』との期待感をかき立てた。過去、Wi-Fi(802.11a/b/g)標準搭載ラップトップで大きく業績を伸ばしたインテル社にとって、WiMAXの普及は業績を左右する事業戦略の柱となっている。今回は、インテル社の関連開発をふまえながら、米国で注目を浴びる日本版WiMAXを追ってみたい。(www.ryojikoike.com

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<PDFでダウンロードする 専門家向けレポート>

拡張続く無線LAN、融合でしのぎを削る携帯データ網
姿を現わす4Gモバイル (PDF)

  米国ではいよいよ次世代モバイル網、俗称4Gモバイルが姿を現わし始めた。モバイル・ネットワークの分野では無線LANや携帯データ、WiMAXなどがそれぞれ独自に発展してきた。しかし、最近はそれらの規格団体が相互接続や相互運用性を狙って、活発に動き出している。また、ネットワークの統合ばかりでなく、音声や映像などを総合的に扱うマルチメディア・サービスの融合も進んできた。その背景には、IPをベースに移動体と固定網を統合する動きも見えてきた。今回は次第に姿を現わしてきた第4世代モバイル・ネットワークの動向を追ってみたい。(www.ryojikoike.com

ブランチ・オフィスが企業ITシステムのボトルネックに
WAN最適化に注目する米国企業 (PDF)

  米国の企業ネットワークでは最近、ブランチ・オフィスのアップグレードに関心が高まっている。従来、IT投資はデータセンターの整備やアプリケーションの統合など本社を中心に行なわれ、コスト削減や生産性の向上が進んだ。一方、支店や出張所などブランチ・オフィスでは、こうしたIT投資から受ける恩恵が少なく、会社全体のIT整備状況から見ると、ブランチ・オフィスがボトルネックになってきた。また、最近は広域ネットワーク(WAN)の技術革新とサービスの価格低下も進んでいる。そのため、ITシステムにおけるブランチ・オフィス部分の見直し気運が高まっている。(www.ryojikoike.com

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