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WBCのITエンジニア版があったら日本は勝てるか?

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2009年のWBC(World Baseball Classic)は日本のみならず各地で大盛況だったようで、主催のMLBも大喜びでしょう。

2006年の第1回と比較して今回はスポンサーシップ収入が50%増、観客動員数も38%増とのことで、このご時世の中、ビジネス面での成功が際立ちます。別の記事によれば、クラブチャンピオンではなく国別対抗とすることがコンテンツの良さを生み、注目度を上げているんだとか。

今後、サッカーのワールドカップと同じく世界一決定戦という位置づけにして、長期間に渡って全世界で予選を繰り広げれば(といっても野球人口はサッカーほど拡がりが無いかもしれませんが)、それだけ収益の機会も増えるでしょう。

さて、今回は日本が優勝しましたが、日本のスポーツ人口に占める野球人口は非常に多いようで、裾野の広さによって多くの良い選手がもたらされているとも言えますね。日本代表チームには小中学生時代から世界大会に出ている選手もおり、それだけ英才化が際立っています。

ゴルフやテニス、卓球、水泳などでも小さい時から国際大会の経験を積んだ日本人選手がどんどん出てきて、いまや彼らは世界トップクラスを狙う時代になりました。素晴らしいことです。

ところで、もし仮にIT業界に世界一決定戦があったら日本は勝てるでしょうか? 何を競うかにもよりますが、大学生や社会人になってからITに接することが多い日本で世界No.1のチームが作れるかどうか、ちょっと自信がありません。

他の国でITの英才教育をどのようにやっているのか詳しく知りませんが、IT業界、いや、ビジネス界においても小さい時から世界で戦う英才を育てることも必要じゃないかと思いました。オープンソースの世界では世界中に10代の秀才エンジニアが多数おり、大学生にもなればビジネスで成功して「上がり」という図式が当たり前になりつつあります。このスピード感に付いていける若者を広く育てないといけないのでしょう。

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