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プロダクトマネジメントとイノベーション

日米のPaaSの価格差は深刻

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SaaSやPaaSといった言葉が昨年から定着しつつありますが、先日、とあるベンダの幹部と話している際に話題になったのがこのサービスの日米の価格差、とくに、PaaSの価格差でした。

Amazon EC2やMOSSOなどの米国の先行ベンダと、日本のメーカーが主導している(しようとしている)PaaSの価格差は実に数倍から数百倍の開きがあり、日本のサービス価格は突出して高くなる見込みです。

PaaSは国境を越えて商売が成り立つサービスであるため、このような価格差があると、近い将来に日本は外国勢に一気に市場を奪われる可能性があります。例えば、Amazon Cloud Frontに示されるようなロケーションの各国展開は、確実に世界中の顧客を獲得するのではないでしょうか。逆に、世界中にPaaSを展開できる企業は市場を一気に拡げられるようになります。

先進国のITサービス産業はどこも踊り場に来ており、今後は各社による世界市場の取り合いがさらに激しくなるでしょう。日本のPaaS事業も、「始めたけどすぐに撤退」とならないことを祈っています。

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