コロナワクチンの接種証明書(電子交付)の仕様について
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政府から、コロナワクチンの接種証明書(電子交付)の仕様に関するご意見を募集しますが出ていました。ただ、対象は「活用を検討されている事業者、自治体、公共機関、医療機関等の皆様」なので、僕は意見できません。
さて、資料は表紙を除いて最初は2ページ、後から更新されて3ページのPDF。本文の1ページは電子交付の方向性の説明で、仕様は渡航向けと国内向けのそれぞれ1ページのみ。本仕様の目的は、紙の接種証明書と同じ内容をアプリの画面表示と二次元コードで確認すること。想定規格が、渡航向けはICAO VDS-NC、国内向けはSMART Health Cardsとなっていました。国際仕様を検討しているのは良いことです。ただし、二次元コードではない、直接SMART Health Cardsに従ったデータを入手する仕組みはないようです。
一方、「接種情報取得API」があり、「接種券番号」と「生年月日」に対して、「最終接種回数」「最終接種日」を取得できるそうです。用途が不明なのはともかく、「接種券番号」は地方公共団体ごとの仕様と聞いているので、「接種券番号」と「生年月日」だけでは個人を特定できないと思われます。マッチした情報を全部出すのでしょうか?
ところで、次に公開されるiOS 15.1ではSMART Health Cardsに従った接種情報をウォレットに格納したり、ヘルスケアレコードで参照できるようです。ヘルスケアレコードとは聞いたことがないと思ったら、日本では使えない機能でした。以下参考に。
iPhone や iPod touch でヘルスケアレコードを表示する
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