オルタナティブ・ブログ > 路の上で >

日頃考えていることをぽちぽち書きます。

トヨタの車外画像データの収集活用はオプトアウトすらできないようだ

»

トヨタ MIRAIレクサス LSのAdvanced Drive、マスコミの紹介を見る限り、良くできているようです。しかし、とても気になることがあります。

それは、同システムのカメラが常に作動していて、トヨタの設定した条件になると、トヨタに送信され、その後の研究開発に使われること、しかもデータの詳細はわからず、送信の拒否やデータ削除すらできないこと。
トヨタ、レクサスそれぞれのFAQが公開されていますが、内容は同じです。
トヨタ: 車外画像データの収集活用についてのご質問
レクサス: 車外画像データの収集・活用について

抜粋すると、次のように書かれています。

  • トヨタ自動車が、自動運転・先進安全システムの開発に利用することを目的として取得
  • あらかじめトヨタ自動車が設定した動作(急制動、急ハンドルなど)が起きたときのみ取得(その動作を起点として、前後数秒から1分間程度の画像データを記録し切り出し、トヨタ自動車のサーバへ送信)
  • 取得から10年から20年程度の期間、画像データを保存することを予定

時刻や位置情報の取得は書かれていませんが、分析には重要な情報なので、おそらく画像と同時に取得していると推測します。

嫌な感じなのは、先に書いたオプトアウトや削除依頼できないだけでなく、車を特定する情報の有無すらわからないこと。ストレートな個人情報ではないかもしれませんが、間違いなくプライバシーの領域に入っています。おそらく趣旨から賛同したいものの、データの取り扱いを不安に思うユーザーは多いはず。それをこの曖昧なFAQだけで済ませようとするトヨタ自動車社は非常に傲慢かつ甘いと思います。

幸か不幸か、僕がこれらの車を購入する余裕はありませんが、トヨタ自動車社には業界トップの一社として、適正な対応を強く期待します。

Comment(0)