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日頃考えていることをぽちぽち書きます。

通信キャリアとしてのビジネス(2)

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続き物にするつもりはなかったのですが、いろいろでてきたので。

まずは、SoftBankのSprint Nextel買収検討。規模や金額はすごいけど、SoftBankがVodafone Japanを買った時より安い感じがするのは、それだけ円高なのでしょうか。相手はCDMAなので、将来への投資でしょうか。Sprint Nextelのさらに出資先とのTD-LTE連合との話も有るようですが、目的がよくわかりません。

さて、先週はNTTドコモがいろいろ発表しました。報道のほとんどは端末に偏っていますが、僕が注目したのはサービス2つ。
ひとつめは、ドコモメール
ITmediaの記事: ドコモ、しゃべってコンシェルを強化――spモードメールのクラウド化も
何がクラウドなのかは理解不能ですが、サーバー蓄積型のメールになり、複数端末から参照できるのが今までのケータイのメッセージングシステム(iモード/spモードメール)からの進歩です。
当たり前のことがやっとできるようになったとは言えますが、ドコモがまずやったのは偉い。しかし、アプリを提供すれば良いだけなのだから、古い機種も対応してほしかった。
ただ、もはやメッセージをキャリアに頼るのは終わった感じがします。

ふたつめは、dゲーム
ITmediaの記事: ドコモの「dマーケット」が拡大――「dゲーム」「dショッピング」を追加
こちらは他社/多プラットフォーム向けにも提供するのが今までにない所。これ自体をビジネスにするならば正しい選択ですが、ドコモです。ついにドコモはキャリアビジネスを飛び越えて、ゲームプラットフォーム事業で儲けようとしているのでしょうか。これまたよくわかりません。

まさに変化しつつある事業環境に対し、当事者が試行錯誤している状況なのでしょうが、最大手のドコモから始めたのはさすがと思いました。

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