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Appleに食われる

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リンゴは食うものだけど。
食われると言っても、買収じゃありません。より悲惨かもしれない話。
先日も少し触れたように、iOS 6で明らかに見えてきた、Appleが一般的に有用と思う機能はOSに取り込まんでしまったり、無料アプリになったり。iOS 6では地図とナビゲーション。Passbookも微妙。競合するサービスやアプリを提供していた業者はたまりません。純正有料アプリならまだしも、標準(当然無料)アプリは痛いでしょう。
MacでもAppleは同じことを繰り返してきました。
成功例としてわかりやすいのはQuickTime。直接競合する技術を開発していた会社には痛かったでしょうが、ほとんどの会社やユーザーには統一された技術としてのメリットが大きかった。
単純に横取りしてしまったように見えるのは、SafariやiTunes。OS XではiTunesに競合するソフトウェアはほとんど無くなってしまった一方、Safariに対するそれはたくさんあります。クロスプラットフォームとしてApple単独では弱いのと、他社のWebブラウザーも無料だからでしょうか。
つまり、Appleとは言え成功するとは限らない良い例ですが、有料ビジネスをしている場合には厳しい可能性があります。
無料ならまだ道は考えられ、iOS 6ではまさにGoogle Mapsは何か考えているような噂もありますね。

では、Appleが食わない領域は何でしょう?
あえてOSに取り込むほど一般的な機能でない、つまり業務用や医療など専門分野です。
おそらくゲームも特化しすぎているので出さない感じがします。

一方、クロスプラットフォームが重要なアプリも、Appleが取り込んだとしても弱い例です。
iOSのiMessageやFaceTimeは便利だしよくできていると思いますが、相手がApple製品とは限らないので、現実にはSkypeやLINE等を使うユーザーが多いはず。

ここまで考えて、ふとAppleマークを見てみると...
かじられたリンゴではなくて、
パックマンのようにこれから何かを食べようとしている姿だったのですね。

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