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夏目房之介の「で?」

2016年ひさびさの書の会

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昨日は師匠が佐賀から出張で東京に。ついでにひさびさの書の会(夕方から4~5時間)。まずはいくつかの字を書いて、空間の表現についての講義。王義之の臨書、梧竹の臨書をしつつ、構成、バランスについて。その後、梧竹から例をとって自由に。写真は、王義之臨書「虚」「水月」、自由書「筆」1,2、梧竹参照の自由書「飛遊」。テーマは回転と空間の表現。空間は、めったにやらないが、一応僕の書のテーマ(じつは八卦掌のテーマでもある)。「筆」は、ときどき自分の講義で、平面上の線画が立体的な空間を感じさせる例として使う字。回転が軸の線を巡る空間を感じさせるのを身近な例でみてもらう。「飛遊」は、これも僕の書の課題である、字列の中心軸は保ったまま、字の角度に変化をつけ、それぞれの間に空間を感じさせるように書いてみました。16.1梧竹自由「飛遊」.JPG

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