新しいオンラインマーケティング時代に備えるための「GooglePlus-SEO」(後編)
作成者:中山陽平
前 回の記事にて、遠からず必要になる「Google+(Googleプラス)のSEO対策」に ついて、
- そもそもGoogleプラスって何で大事なの?
- 最低限行わなければならないこと、今のうちにやっておきたいこと
- より細かい情報と、現時点で分かっている実験的情報
をお伝えしました。
ちなみに、Google+は始められましたか?
オンラインでマーケティングをするなら必須です。今日にでも始めてみてください。
以下が私のアカウントです。ご質問などあればお気軽にひと声お掛け下さい。
では、今回は昨日の宣言通り本日はもう少し細かい部分についての記事をお届けしようと思います。
具体的には日本上陸前にやっておきたい、
- Google+内での検索対策、主に「人とページの検索」対策
- Search Plus Your World 適用後の世界で通用しそうな検索エンジン対策
です。
また、GooglePlus及び「Search Plus Your World」ですでに行われているスパム行為など の、今の戦いの状況についても簡単にお伝えします。
0.サマリースライド
お時間のない方、要点だけかいつまんでみたい方はこちらを。
→ 上手く見られない方はこちら(slideshareのサイトにジャンプします)
1.Google+内の検索上位表示対策
まずはGoogle+内での検索対策です。
Google+内での検索対策とは一体何か?
それはGoogle+内で、記事であったり人や GooglePlusページを探す際に使う、あの検索ボックスです。
Google+の検索には、大きく
- 投稿の検索
- 人とページの検索
- Sparksの検索
- Hangoutの検索
の4つがあります。後ろ2つはそれほど重要ではなく、かつ、ある種どうしようもありません。
何かできるのは前者2つです。
1.2.投稿の検索
これについては、通常のGoogle検索と同じようなアルゴリズムだろうと、考えられているようです。
つまりは、たくさん共有やプラスワンされていて、キーワードが入っていて…などの、一般WEBページの外部要因内部要因的な仕組みだろうと考えられ ています。
1つ、Google+で独特な点として、
「1行目にアスタリスクで囲んだ太字のテキストを入れる」
ことが、どうも効果があるようです。タイトルとしてみてもらえる、Titleタグ的な効果があるようです。
確かに海外の方の記事を見ていると1行目に太字のタイトルが入っている記事が少なくありません。
これがSEOを意識したものなのかは分かりませんが、少なくとも可能性としてはあるようです。
1.3.ページと人の検索
これが白眉です。
恐らく、ここを制することがGoogle+での検索対策としては1つのゴールなのではないかと思います。
以下のような点を意識すべきとのことです。
- 検索した時にプロフィールのどこを見るか?それは「紹介文」「職歴」「学歴」「住んだことのある地域」「他の名前」だと思われる
- 「職業」の欄は検索には使われない(筆者は「職業」の欄に"Purple Jellyfish Farmer"と入れていた。なので"Purple Jellyfish Farmer"で検索してみたら、一件もヒットしなかった)
- 「何人の人にサークルに入れてもらっているか」が大きな順位決定要因
- 自分がサークルに入れている人が上に出やすいようだ
やはり、サークルに入れられている人数が物をいうようです。
一般的なSEOだと、被リンク数みたいなものでしょうか。
なので、いかにサークルに入れてもらうか。
もう少し言えば、自分が上位表示したいキーワードと関連のある人にサークルに入れてもらうか。
これが、かなり重要な策として位置づけられるかと思います。
※サークルに入れてもらうためのTIPS
- 投稿の公開範囲はできるだけ広く
- コメントやプラスワンをされたら、なるべく早くレスポンスをす る
- コメントを返すときには必ず@nameを使ってレスポンスをす る、なぜなら相手に通知が行くから
- 自分の投稿の内容に興味を持ってくれそうな人を、予め@nameで 入れておく※ただしやり過ぎに注意!
- コメントはその後会話が生まれるようなコメントにする(「いい ですね!」だけなどはNG)
- 狙っている分野のキーマンやエキスパートをサークルに入れる、通知が行くのであわよくば。
その際に、相手が自分の投稿を見る前提で、「いい投稿」「興味を持ってくれそうな投稿」を一番上に出しておく。 - 検索結果を保存して、リアルタイムでモニタリングする。投稿した直後が一番反応 してもらいやすい。
上手にこのあたりのTipsを使い、SNSの雰囲気を壊さずマナーを守って、増やしていくことが必要かと思います。
1.4.プロフィールスパム
先程お話したように、プロフィールの中にキーワードが入っているかどうかが大きなポイントです。
そのため、プロフィールの中に以下のようなことを行っているアカウントがあります。
- 「住んだことのある地域」にたくさんの地域を入れる
- 「他の名前」欄にキーワードをたくさん入れる
- 「学歴」にキーワードを詰め込む
学歴?そんなにたくさん文字が入るの?と思われるかもしれませんが、実はここはかなり の文字数が入ります。
そのため、関連キーワードを詰め込んでいる人がいるんですね。
2.Search Plus Your World でのSEO
2.1.気にすべきはどこ?
これが、Search Plus Your World でのGoogle検索結果です。前 回お見せしたのと同じ画像です。
2.2.右側のリストについて
- Google+上で「A」というキーワードで検索した結果と、SPYWが適用されたGoogle検索で「A」で検索した結果は異なる
- リロードするたびにユーザやページは変わる
- 変わるといってもランダムではなく、裏にリストはある模様。どうやって載るかは不明。 ちゃんとしたアルゴリズムレベルの模様。
Google+での検索より、恐らく複雑なアルゴリズムが実装されているようです。ここはまだ一筋縄ではいかない用です。
リスト自体がどれくらいで更新されているかなども不明です。
しかしここに載ったら相当のオーソリティですね。
強者はより強者に、弱者はより弱者に、が加速しないといいのですが…。
…
ここから考える、今やれることは
- 今上位表示できているキーワードに関する話題を、Google+でも発言していく
- その中で同じような話題をしている人達にサークルに入れてもらう。
- SNSですから、その中でコミュニケーションを取る(コメント、プラスワン)など。
- 自社コンテンツを、紹介文付きで投稿する、投稿できるコンテンツを定期的に作れる仕組みを作る
- 可能であればGoogleプラスページを運営する
かなと思います。
2.3.左側のSERPs(検索結果)の部分について
ここについては、以下のような推測がなされています。
※あくまでこれはSearch Plus Your World 適用後の話です。
- Google+の投稿と、通常のWEBページの検索結果が混ざってでてくるが、それがどういう基準で並べられているのかはよくわからない。
- Google+への投稿を検索結果に出すには、「検索クエリと一致したテキストが入っている」ことが恐ら く必要条件
- しかし、検索クエリと一致したテキストが入っていても、それは「自分のサークル内の人間」でないと検索結果に表示されない。
※もし全てのユーザが対象になったら、キーワード詰め込み投稿スパムが起きるから
- あなたとよく繋がりがある人の投稿より、Google+内で一般的に人気のある投稿の方が上位表示されるようだ。
ここから考えると、できるだけたくさんの人に自分の投稿を表示させたいのなら
- たくさんの人のサークルに入れてもらう(サークルに入れている人の投稿しか、検索結果にはでないから)
- サークルに入れてもらっている人の好みそうなキーワードの投稿を、日々一定量しておく
- さらに、その投稿にプラスワンがたくさんついたりシェアがたくさんさ れたりすれば、なおよし
という流れかなと思います。
2.4.大前提としてコンテンツを生み出せる仕組みが必要
しかし、大前提として、何かGoogle+に投稿を続けられるようなコ ンテンツを、自動的に生み出せる仕組みを作っておいたほうがいいですね。
もちろんSNSなので、もっとパーソナルなことを投稿し続けてもいいのですが、その合間合間に仕事の話も入れていかないと、興味を持ってもらえませ ん。
Google+は面白そうな情報を発信している人と繋がるツールです。
極端な話、毎日の起床時間と就寝時間だけ記録している人を、サークルに入れたいと思うでしょうか。
そしてそれが検索結果にもし出たとして、その後に繋がるでしょうか。
…
一番やらなければいけないのはこの「コ ンテンマーケティング」の部分ですよね。
2.5.投稿の先に繋がる道を作る
仮にSearch Plus Your World が導入されたとします。
その際、今までのものに加えて「個別のGoogle+のポスト」「おすすめのユーザとページ」がファーストタッチになる可能性が出てきます。
例えば検索結果のあなたの投稿のページをクリックしてくる人が出てきます。
その人が次に何を見るかというと、恐らく「プロフィール(基本情報)」です。
この人がどんな人で、何の商売をどこでやっていて…などの情報を得ていくわけです。これは今まで言えばホームページを見て会社案内や代表者紹介を見 るようなイメージです。
そして、そこで、例えば地域性の問題や信頼感の問題、サービス的な不整合が無かった時、次に恐らくプロフィールの中にあるURLを見るはずです。
さすがにGoogle+だけ見て、それで何かを決める人はいないと思われます。
結局受け皿としてWEBサイトは必要です。
ではそこで何を見せるのでしょうか。
普通にトップページでしょうか。ランディングページでしょうか。
あるいは、Google+ページを作って、そこでコミニュケーションをはかっていく流れでしょうか。
それは商売のやり方次第だと思います。
…
ただ、そこまで考えておかないと、意味がありませんよね。
検索結果で上に出すことが大事なのではなく、ビジネスに繋げることが目的なのですから。
私は、余力があれば、ぜひGoogle+から来た人をターゲットにしたランディングページを作ることをお勧めしたいです。
だって、基本情報のURLをクリックしたら
「Google+を見て興味を持っていただきありがとうございました」
というメッセージと一緒に、そのGoogle+アカウントの人が笑顔でこちらを向いている写真があったら素敵だと思いませんか。
そういう意味で、無機質にWEBサイトをリンクするより、そのような特設ページへの誘導を仕掛けることをお勧めします。
その際Google+ページがベターであれば、そちらにすべきです。
終わりに
まだまだ先の見えないGoogle+および"Search Plus Your World"ですが、いつかは確実に入ってきます。
そのために今から、まずはGoogle+をはじめる、そして楽しんでみる。
その後は今回や前回の記事の内容を踏まえて、ビジネスに役立ちそうなことを心がけながら、さらに楽しんでみる。
そして、コ ンテンツを創りだす仕組みを裏で整えて、定期的にFacebookやTwitter含めて、いろいろな情報を外に出していく。結果として Google+にもいい影響が出てくる、集客できる。
こんなイメージを持ってもらうのがいいのではないかなと思います。
…
とは言え業界や状況によっていろいろな悩みがあるかと思います。その際はお気軽にひと声お掛け下さいね。
それでは、本日は以上です。
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