購買意欲のあるモバイルユーザの活動ピークタイムは?
RKGブログにて、モバイル端末利用者の広告クリック率についての調査記事がありました。
モバイルユーザをターゲットにしている方で、PPC広告などを利用されている方はぜひご覧頂きたい記事です。
また、モバイルユーザに対してメールでの集客を行っている方にもオススメです。
また、SEOによる2ステップマーケなどをやっている方にもぜひご覧頂きたいです。顧客対応時間を考える上で大きなヒントになります。
記事はこちら
▼Mobile Traffic Patterns in Paid Search : RKGBlog
意外な結果ですが、デスクトップ端末と比較して、それほど活動時間に大きな差が無いようです。
タブレット端末が、21時頃をピークとして広告のクリック率が急激に伸びていますが、それ以外の全体的なカーブの形は似ています。
これは、例えば以下のCitiが行った調査とは乖離しています。
このグラフが示している、「非購買ユーザも何もかも含めたモバイルユーザ全体の傾向」を当てはめて広告運用をしている方は、見直す必要があるかもしれません。
Citiが行った調査は、広告のクリック率ではなく、モバイルユーザ全体の行動調査です。
対して今回のRKG社の調査は「広告」にしぼった結果です。
ビジネスに直結する数字は、RKGの今回の調査の可能性が高いのではないでしょうか。
具体的には?
Citiが行った調査や、他の調査ではおおむね
- デスクトップ端末でのピークは9時から10時頃
- モバイル端末は夜に向かってじわじわ上がり、22時くらいがピーク
という結論でした。
対してRKG社の調査の調査によるグラフは以下です。
このグラフを見る限りでは 、細かい違いこそあるにしても大きなトレンドは変わっていないようです。
※このグラフの縦軸は絶対的な端末の割合ではありません。
あくまで、時間別の変化を見るために、そこは無視して重ね合わせているグラフです(シェア自体はデスクトップがまだまだ圧倒的)。
ターゲットユーザと商品によって大きくカーブは変化する
この2つの結果は、どちらが間違っているかというわけではなく、ユーザの目的の差によるものだと思います。
- 広告クリックをするようなユーザだけを見ると、やはり従来通りのビジネスタイムに沿った活動変化となる。
- 広告クリックをしないでも良いような、ビジネス以外の目的の利用社なども含めると、先ほどのCitiの調査のような、デスクトップとモバイルで大きく利用時間のピークが異なる状態になる。
キーワード広告によって何を求めるか、それは
- 実際の契約締結までのエントランス
- 見込み客獲得のためと割り切る
- ブランディング
など、色々なパターンがあるかと思いますが、大切なのは
「ターゲットユーザによって、モバイルでのアクセス傾向は大きく変わる」
という点です。
今一度、広告アクセスユーザの時間別分布をチェック
これについて、それぞれこういう業種はこうこうで、こういう種類の検索クエリでのアクセスを狙っているならこうこう、などと言うのはとても難しいです。
一言でいえば千差万別。
なので、これはもう自分のサイトについて、GoogleAnalyticsなどのアクセス解析ツールで、
- 「キーワード広告経由のユーザ」&「モバイル端末」だけに絞ったレポートを作成し(GoogleAnalyticsならアドバンストセグメント)
- そのユーザの時間別のアクセスを見る
もちろん、Adwordsなどの設定で、均等に広告を配信する設定になっていることが前提条件です。
その結果を見て、
- 効果の高い時間に広告が配信し切れておらず、機会損失をしていないか
を確認するのが良いかと思います。
補足:曜日別に見ると…
今回ご紹介した記事は、それ以外にも色々な調査結果を載せています。
この中で補足としてもう1点時間軸に関するおもしろい情報があります。
曜日別の変化です。
※さっきと同様に、変化を見るためだけのグラフです。
Averageと書いてあるラインが、平均値です。
- PCでのアクセスは月曜日をピークとして金曜まで右肩下がり。
土曜が壊滅的 - モバイルは土日が最も多く、後はジグザグ
- タブレットは、恐ろしく金曜日が低く、土日がとても高い
タブレットは変化が大きいですね…母集団が少ないからかもしれません。
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