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「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

東北大学川島教授との共同研究の日々、改めて「脳トレ」を考えるきっかけをいただきました!祝6周年投稿

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6年前私は何をしていたかと言うと「脳トレ」ソフトをプロデュースしていたのである。

当時、東北大学の川島教授が「脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日 」と「脳を鍛える大人の計算ドリル―単純計算60日 」を出版されていて、その販売部数が100万部、200万部と売れ出した過程であった。
当時新規事業部を立ち上げ新たな商品を開拓するにあたり、私はこの脳トレに目を付けた。
高齢者に向けた認知症予防・改善のための脳トレソフトである。

川島教授の文献等読みあさり考えた内容はこうだ。
教授は音読をすることが前頭前野を活性化するのには一番優れていると研究結果を出していた。
簡単な計算も同様である。
前頭前野が活性化するということは認知症予防や改善に貢献する。
そこで、毎日音読をするにあたり楽しく続けられるような工夫を組み入れていった。
それにはパソコンを活用して、脳を活性化するスピードに合わせて読んでもらおうと考えた。
そのためにカラオケのように、最適なスピードに合わせて、読む文字の色を変えていった。
また、文章通り読んだかどうかの採点を音声認識を組み入れておこなった。
他にも楽しく脳を活性化してもらう工夫を組み入れた。
これも以前ゲームを開発・プロデュースしていた経験が活かされたと思っている。

早速川島教授に連絡を取り思いを伝えてみた。
すると、IT系では私が初めて教授にコンタクトをしたという。教授は「面白い」ということで共同研究を開始。
このソフトを活用することで科学的に脳が活性化しているのかどうかを証明していった。
また、認知症になられている方の認知機能向上も臨床実験により認められた。

私が教授にコンタクトをした後に教授にコンタクトを開始した他社が、私たちより先に「脳トレ」ソフトとして販売を開始されたが、そこで「脳トレ」ブームとなり市場が活性化していった。
そしてパソコンソフトとしてヘッドセットマイクと共にパッケージで販売。。。

やはり認知症にはなりたくない。
「脳トレ」ソフトは「認知症になりにくくする」または「認知機能の向上」のためのきっかけにすぎないと思っている。
私は脳の専門家ではないが、こうしたソフト開発の取り組みにあたり今言えることは、
やはり日々新しいことにチャレンジ、そして向上心をもった活動をしていれば前頭前野が活性化しているのではないかと思える。
そこに、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)をどれだけ使うことができるのか。
さらには「段取り」(イベントセッティングや料理など)要素があれば脳は元気に活動している。

最後になりましたが、ITmediaオルタナティブ・ブログ6周年おめでとうございます。
他のどこにもない「オンリーワン・ブログメディア」へと成長されたのは、各ブロガーの思い、そしてばんちょ~の人柄そして統制力ではないでしょうか。
私はこのブログを始めて1年1カ月が経ちました。その間何度もベスト30に入れていただき読者の皆様に感謝しております。
ITmedia様、ばんちょ~、ブロガーの皆さま、そして読者の皆さま、ありがとうございました。
これからも宜しくお願いたします。

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