日本の経営者が世界の日本として目指すべき「全員経営」
先日のブログに全員経営について書きました。
「フォーブス 5月号」に掲載されている、一橋大学教授の、野中郁次郎さんの記事によると
「日本人には元々困難や課題に直面したときほど全員の知力と力を集結して克服しようとするDNAがある。これを古森氏は『マッスル・インテリジェンス』、稲盛和夫氏は『知的野蛮人』と呼ぶ。全員経営は、今後のグローバル経済の中で成長を続けるために極めて有用であると同時に、日本企業が無理なく取り入れることができるものだ。いまこそ日本の経営者は『全員経営』を導入すべきである」
とおっしゃっています。
その記事に付随して「JAL再生に『全員経営』の神髄あり」と述べられていました。
JALは稲盛和夫さんが代表取締役社長となり再生のために力を尽くされました。
そこには、やはり「全員経営」の要素があったようです。
稲盛さんは、まず「人として何が正しいかで判断する」というJALにはまったく存在していなかった哲学を浸透させます。
そして、「人として何が正しいかで判断する」「自ら燃える」「お客様視点を貫く」「売り上げを最大に、経費を最小に」「ベクトルを合わせる」「一人一人がJAL」という「JALフィロソフィー」を誕生させるのです。
次が大事なのですが、「部門横断でグループ分けされ、普段は直接話す機会のない社員たちが共に議論する」という学びの場が用意されました。
そうすることで、社員全員の意識改革を行ったのです。
これは、私が行っている「合唱チームビルディング」にとても良く似ています。
「部門横断で声部がグループ分けされ、普段は直接話す機会のない社員たちが共に議論する」場を設け、「芸術を表現する上で何が正しいかで判断する」「自ら音楽に燃える」「ベクトルを合わせる」「一人一人が小さなリーダーとなる」「お客様視点を貫く」はまさに『合唱チームビルディング』の神髄です。
さらに強いのは、音楽の力があることです。
音楽により感情がゆさぶられ、創造的になり、イノベーションが起こしやすくなるのです。
日本人の素晴らしさと、音楽の力を組み合わせた合唱チームビルディングを今後も広めていきたいと考えています。