声が良くなるためにはもう一人の自分に聞くこと

「上手いと思っていたカラオケ、なぜか褒められたことが無い」
「合唱団で自分は完璧に歌えていると思っているのに、先生や周囲によく注意される」
「プレゼンや会議で、良い声が出ていると思っているのに、後ろの席の人からよく"聞こえない"と言われる」

こんな経験ありませんか？

実は、声ほど自分のことを客観的に見られない「楽器」はないのです。

ピアノなどの器楽は、音を出す部分が自分の身体からある程度離れているので、音は空気を伝わって耳に届き、客観的に「思い通りにいっているか、いないか」というのは聴いた感じとあまり大きなブレはありません。

そうは言っても、自分のピアノ演奏の録音を聴くと、思っていたのと違うこと気がつくことは良くあります。
でも、声ほどではないのです。

なぜでしょう？

声は声帯という身体に内蔵された楽器から音を出すため、自分の声は骨を伝わり耳に届きます。
耳をふさいでいても自分の声は良く聴こえますね？
いわゆる「骨伝導」です。
でも実際他人が聴く音は、器楽と同じように空気を伝わって届く「気導音」ため、自分が確認できている音とは落差が生じるのです。

なので、録音した音、それが他人が鑑賞する本当の自分の声です。

実際、初めて自分の声を録音したときは衝撃を受けました。

ここまで違うとは・・・・。

私はそれ以降、自分の声を定期的に録音することにしています。
録音機やiPhoneの録画は必須ですね。
そしてそれを何度も聴いてチェックします。

もう一人信頼できる先生やコンサルタントにつくことも一つの方法です。
自分のことを良くしてくださる他人は、お世辞抜きで率直にものを仰ってくださるものです。
そういう方と出会うことが出来れば人生も変わるほどです


声が良くなるためには、まずは己を知ることではないかと思っています。