喉に負担をかけずに高音を出せるようになるトレーニング「リップロール」と「タングトリル」
高音が出せるようになると、歌のレパートリーも増えて、歌うことがさらに楽しくなるものです。
ただ、高い声はある程度の訓練が必要です。
高い声は喉に負担がかかりますので、無理矢理出し続けていると、喉を痛めてしまう結果になりかねません。
本日は、喉に負担をかけず、喉締めせずに発声出来るようになるトレーニングを2つご紹介しましょう。
★★★ リップロール ★★★
(1)軽く口を閉じる(上下の歯は離れている)。基本のポジション。
(2)口を開けて息を吸う
(3)口を閉じ、唇をほんの少し突き出し、閉じた唇の間から息を出して唇を「ブルブル」と振動させる。
ポイント:振動は緩やかに。あまり細かくならないように。良い状態のときは「プルプル」とゆったりと軽やかに回転して聞こえます。振動が細かい場合は力が入っています。そして、できるだけ長い時間続けられること。もし途中で切れてしまう場合は上手くできていません。上手くできない方は、口周りをリラックスさせて、左右の人差し指で少しずつ口角を寄せたり上げたりしてみてください。
(4)(3)が続くようになったら、「う~」と歌うように、声帯を反応させながらリップロールを行う。息が続かなくなったらブレスは必ず口を開けて吸うこと。
ポイント:音を付けたリップロールのときは、なるべく口の中を広くとりたいので、上手になった方は出来る限り顎を下げるように。下腹を常に張った状態にして横隔膜をしっかり使って発声すること。
(5)さらに発声トレーニングしたい方は、4の状態に、ド~〜(ロングトーン)、シ~(ロングトーン)、シ♭~(ロングトーン)・・・と音程をつけて一つの音につき6秒くらいのロングトーンを行う。
ポイント:リップロールではリラックスしているので実際に歌うより高い音まで出ます(本来はそこまで出るのです)。さらにリラックスのために低い音も行うこと。
(6)(5)が上手にできるようになったら「ド〜レ〜ミ〜レ〜ド〜」→「ド#〜レ#〜ミ#〜レ#〜ド#〜」→・・・というように半音ずつ上げていく。
★★★ タングトリル ★★★
(1)軽く口を閉じる(上下の歯は離れている)。基本のポジション。
(2)口を開けて息を吸う
(3)巻き舌で「RRRRRRR・・・・」とロングトーンを行う。
(4)ド~〜(ロングトーン)、シ~(ロングトーン)、シ♭~(ロングトーン)・・・と音程をつけて、一つの音につき6秒くらいのロングトーンを行う。
(5)(4)が上手にできるようになったら「ド〜レ〜ミ〜レ〜ド〜」で半音ずつあげていく。
ポイント:広音域をまんべんなく練習してください。