あなたのメッセージを記憶してもらいたければあえて考えとは反対の言葉を言ってみる
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人は、自分が強く望む方向の言葉を言いたくなるものです。
逆に、強く望まない方向の言葉は、無意識にでも言わない方向に行くものです。
ただ、もしも自分の望む方向に持って行きたかったら、あえて反対を意味する言葉を言ってみることも、内容を強く印象づけるには良い手法です。
これはなかなか出来るものではありません。
例えば、何が何でも「消費税増税」という方針を進めたい場合。
その気持ちが強ければ強いほど、普通の人は「消費税は増税しなくてはなりません。」と言い切ってしまいます。
言いたいことがあれば、「それ以外ない」と強く言い切ることが、内容を強く印象づける方法においての正攻法です。
しかし、そこをあえて反対の言葉も使ってみるとどうなるか。
例えば、「郵政民営化に賛成ですか?反対ですか?」と問うた小泉純一郎元首相。
小泉さんにしてみれば、郵政民営化は、何が何でも成し遂げなくてはならないテーマでもありました。
気持ちの中では激しく「賛成」という言葉が占めていることは、どんな国民も分かりすぎるほど分かっていたことです。そこで、あえて「反対ですか?」とズバリ言ってしまうあたり、普通の人ではありません。
しかし、私はこの言葉を、9年という時を経ても、未だに強く記憶しているのです。
小泉さんのメッセージ力には改めて感心してしまいます。
言葉の持つメッセージ力を甘くみてはいけません。
重要な場面において、人に記憶してもらうために、印象づけるために、どのような言葉を発するか。
その一つ方法として、「あえて自分の考えとは反対を意味する言葉も発してみる」という方法を試してみてください。
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