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ライフワークとしての学びを考えます。

合唱で人生の命輝く瞬間を手にするために

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光輝くステージでライトに照らし出されて、お客様に拍手喝采を浴びる。
 
そんな夢のようなことは、どんなジャンルでも、プロでないアマチュアには無縁だと思われている方が多いと思います。
 
残念ながら、ピアノやヴァイオリンの器楽、または、オペラ歌手などの一人で勝負する世界は、やはりどうしても子供のときから長い間培われてきたプロの技が必要になります。
 
しかし私は、合唱だけはアマチュアでも聴衆に満足いただける演奏は可能だと思っています。
 
「どうせ私たち趣味だし」「仕事の息抜きに来てるだけ」「歌ってスッきりできればいいの」・・・『だから、演奏会で失敗しても気にしない。』本当はとても残念に思っていたとしても。
 
もしそう考えるのなら、それは大変もったいないことだと思います。
 
アマチュア合唱というのは、やり方によっては、プロ顔負けの演奏ができる可能性に満ち溢れています。
 
アマチュア合唱団の問題点は、一週間に一度貴重な時間に全員集まっても、たいていは良い練習ができずに終わること。それが毎回続いて、演奏会の前に慌てて集中練習をする。音楽でそれをするのは、やらないよりマシかもしれない一夜漬けのようなものです。
 
そういう状態で臨む演奏会はだいたい達成感はありません。
勿論、音楽ですから、キリのないものですし、パーフェクトな満足というのはなかなかないかもしれませんが、それでも良い演奏をして、お客さんに感謝されるのは別世界です。
 
皆さんに効率の良い練習をしていただくこと、そして指導者には経験豊富で誠実なプロフェショナルを起用すること、この2点さえしっかりできれば良い演奏会は可能です。
 
ただ、練習にちょっとした工夫がいります。
 
可能な限り全員が集まったときに足並みが揃っているように準備すること。
 
そのために、指導者がサポートしながら準備態勢を万全にします。
 
平日は勤務でなかなかボイストレーニングや歌の稽古ができないと思います。そういう方のためにはやはりどうしても練習のサポートが必要になります。土曜日の午後にパートごとにボイストレーニングとアンサンブルのレッスンをして、そのまま夜は全体での合わせで曲作りを行うと、毎週が良い稽古の積み重ねができるようになります。
 
歌というのは意外に自分でできていると思っていても「本当の音は自分には聴こえない」ものなのです。そこが、一人で自習していると勘違いがおきやすいところです。必ずプロの人にチェックしてもらうことが、効率のよい上達への早道です。
 
そうは言っても、練習においては、最初のうちは時間の都合がついていたけれど、後から勤務が変わって素すべてに来られない場合もあります。そういう方のためには、自宅学習用の教材で予習していたけるようにしています。そうすれば、とりあえず練習のとき慌てなくてすみます。
人生いろいろありますし、一部であれば団員さん同志でカバーしあえます。また来られるように調整いただいていらしていただければ良いのだと思います。
 
合唱は、きちんと演奏できれば、信じられないような良い演奏ができるジャンルです。誰にでも人生の命輝く瞬間を手にすることができると思っています。

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