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鴨居玲 あなたの孤独な魂にはピアノの音色が似合っている

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ジャズピアニスト、キース・ジャレット。
 
キースは本当に素晴らしいピアニスト。
ピアノ一台で演奏した「ケルン・コンサート」を聴いたときは、しばらく震えがとまらなかったほどです。
 
彼が、バッハの最高傑作「ゴールドベルク変奏曲」をチェンバロで弾くというので、聴きにいったことがあります。
 
ゴールドベルクのプレッシャーからか、明らかに緊張しているキースが、途中で弾くことができなくなり演奏をストップしてしまいました。
 
当時、親に連れられていったのですが、先生から発表会や試験では止まらずに帰ってくることが最優先と言われていたので、「あれ?止まってもいいの?」と聞いてしまったほどです。当時の自分は、まだ何もわかっていなかったのでしょう。
「おお・・」と一瞬頭を抱えたキースでしたが、気を取り直して、また初めから弾きなおし始めました。今度は最後まで弾けて、コンサートは無事終わったと記憶しています。
 
これが初めてキースを聴いた思い出です。
 
最近、画家の鴨居玲について記事を書いたのですが、キース・ジャレットのピアノと鴨居玲の絵によるデュオがありました。
 
ピアニストという人種は、ほとんど一人で演奏する。
特に、キースの繊細で孤独を抱きしめるような音色は、画家、鴨居玲の絵にぴったりだと思います。
 
今日は、鴨居玲の絵とキース・ジャレットのピアノを聴いていただくことにいたしましょうか。

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