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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

Google Appsの普及は加速するのか

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 これまでもSalesforce.comは、Googleにはかなり好意的だったと思う。しかしながら一方はEnterprise領域であり、他方はコンシューマを対象としていることから、あえてちょっと距離を置いてきたようにも思う。

 従来から、マッシュアップでSalesforceのサービスとGoogle Mapを融合させたデモンストレーションなどはよく行われてきた。互いに公開されているAPIを利用することで、特別今回のような提携がなくても、両社のサービスを融合させて利用することはできたはずだ。

 そんなわけで、個人的にはそんなに驚くほどの提携なのかとも思うが、今回の『GoogleとSalesforce.com、「Salesforce for Google Apps」を発表』については注目され、新聞などでも大きく取り上げられている。MSとYahooのごたごたもあり、Googleの動きには注目が集まりやすい状況というのはあるかもしれないが、今回の発表はマーケティング的なPR効果はかなり高いようだ。

 もしかすると、Salesforceを利用しているユーザーにとっては、この提携はかなり便利になるのかもしれない。従来はSalesforceの中だけに閉じていれば快適なサービスも、Salesforce以外の外部とのやり取りはかならずしも得意だったとは言えなかったのではないか。結局はCSVファイルをダウンロードしてExcelファイルに加工し、メールに添付して送るなんてことが必要だったかもしれない。

 それが誰でもどこからでも利用できるGoogle Appsと融合することで、シームレスにコラボレーションできる可能性がある。Google CalendarとSalesforceのスケジュールを連携させるような動きもあるようなので、このあたりうまく使えばさらに便利そうだ。

 Googleの将来性に対して、最近では懐疑的な意見も聞こえてくるが、Googleにとってのホワイトスペースはまだかなりあるように思う。Googleがどこでお金を稼ぐのかは別として、ひたひたとGoogleのサービスが広がる可能性は今後も高そうだ。

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