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中小企業の開発者は会社で何をしているのか

VPSにしました(2)

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昨日の続きです。

私はサーバー構築にDebian GNU/Linuxを使うことが多く、自宅のサーバーもそれを使っていました。
今回契約したVPSは、最初からDebianが選べたのもポイントが高いです。

さて、早速Debianをインストール(標準はCentOSのため)して、環境構築です。

環境構築というより、既に同じDebianで動いているサーバがあるので、
お引っ越しですね。

私は以下の順番で引っ越ししました。

  1. /etc/passwd,/etc/shadow,/etc/group,/etc/gshadow をコピーして同一のアカウント状態とする
    特に/home下とかをtarで固めて持ってくる際、おかしなことにならないためです。
    それから、Debianはapt-getで何らかのデーモンをインストールする際にアカウントが作られることがありますが、
    それのuidが変わると、/var下の調整なども必要になって面倒だと思ったからです。
  2. 次に、
    引っ越し元:dpkg --get-selections > file
    引っ越し先:dpkg --set-selections < file
          apt-get dselect-upgrade

    を行って、パッケージ状態も同じにします。

  3. iptablesなど最低限のセキュリティを確保して、
    sshなどを有効にします。

  4. /home下をコピーします。


  5. /etcや/var下をコピーします。
    このとき注意ですが、まるっとコピーしてしまうと仮想マシンが二度と起動しなくなってしまいます。
    特に/etc下は要注意で、
    ・blkid.tab
    ・fstab
    など、ディスクに関係するものは、インストールされたままの状態を壊さない様に注意します。
    それから、VPSではシリアルコンソールが有効な状態でインストールされることが多いので、
    ・inittab
    ・securetty
    など、シリアルポートからの接続に必要なファイルもいじらないようにしておきます。

ここまでくれば、以前とほぼ同じ状態で立ち上がっているはずです。
時間にして8時間くらいでなんとかなりました。

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