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中小企業の開発者は会社で何をしているのか

ネットワークトラブルメーカー交代

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今まで社内のネットワークは、プログラマー社長か私かでメンテナンスしていました。
DHCP関連はほとんど社長が作っているので、新しい機能追加時などは、自ら入れ替えを行います。
私もIntraGuardian2設置やVLAN構築や、DHCPv6などいろいろといじっていました。

何かいじると、問題が起きることがあります。
例えば、DHCPサーバに急遽追加した機能の実験などでは、想定外の問題が起きてアドレスが払い出されなくなったりします。
社長はベテランなので、落ち着いているときは問題がおきないのですが、
案件がたくさん立ち上がって、一気に機能追加したときなどは結構問題がおきました。
まぁ社長なのでメンバーからの風当たりは強くありませんが、そういう意味では初代トラブルメーカーなのかもしれません。

私は、IntraGuardian2(不正接続排除製品)をメインで扱っていたのですが、
こいつはDHCPよりもヤバいです。
まず、 不正接続を排除するためのものなので、許可リストを吹っ飛ばしてしまうと、ブロードキャストセグメント内の通信がすべて遮断されてしまいます。
排除機能をOFFにしていても、検知したコンピュータをメーリングリストに通知するようにしていたりすると、
新機能の実験で誤検知が発生したりしたときに、超大量のメールが一斉送信されて迷惑メール発生器になります。

そんな中社内標語のように「トラブルの陰に種田あり」なんて言われるようになってしまいました・・・

最近はちゃんと慎重に設定を確認するようになりましたし、
そもそもVLANいじりもメンバーに任せてありますし、ゴルフ練習場システムの方が忙しくてIntraGuardian2は頼れるメンバーに任せているので、そういったことも無くなってきましたが、
頼れるメンバーがほとんどトラブルを起こさないので、称号は未だに私のものとなっています。

しかし、今日は別のメンバーが新しいブリッジ型の製品の実験をはじめたので、うまくいけば称号をなすりつけられるのではないかと密かに期待しています。

ブリッジ型のネットワーク機器は、基幹ネットワークへの根元に設置しなくてはならないため、
何か少しでも不具合があると、 全域に影響が出ます。
そのため、「誰かテストしてくれる人募集中」のような感じではなく、そのネットワーク利用者全員がテスターになってしまうのです。
そうすると、何かあったときの風当たりは当然強くなりますね。

案の定いきなりトラブルが起きてしまいました。
幸いブリッジ型は、外せば元に戻るという利点もあるのですぐにネットワークは使えるようになりましたが。

すぐに問題は修正できましたが、本人としてはショックだったのではないかなと思います。

しかし、私はこれはとてもいいことだと思います。
社内のネットワークをいじったり、皆を巻き込んでテストを行ったりすると、何かあったときに怒られるかも知れないと思っていては大胆な行動ができなくなってしまいます。
もちろん、トラブルは起きない方がいいのですが、
小規模な社内で小規模なトラブルを起こしながら、少しずつチャレンジして学習していけばいいと思っています。
ここで、単体テストで漏れやすい事項や、他人に配慮しながら導入テストをするということが身につけば、お客先でも役に立ちますしね。

そういう面で、新たなトラブルメーカーの登場に期待しているのでありました。

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