時代の変換点(不況期)で必要とされる企業の決断
ダイヤモンド社の週刊ダイヤモンドの
「Twitter特集号」について、Twitterやブログ上でちょっとした議論が起こっています。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2010/01/post-b888.html
このような議論は、新しいツール(社会価値を提供する道具)の整備を行うプロセスにおいては必要なことだと思っています。今では市民権を勝ち得ているyoutubeも、最初に出てきたときには、著作権に関する部分で大きな課題を持っていました。
本質的な価値は変化していないものが市民権を得ていきますが、その価値を提供するモノの形態は大きく変化してきましたし、その変化のスピードは加速しているようです。
昨日の記事(異業種交流会とTwitterコミュニティって似ている?)でも述べましたが、人間が求めているもの(ニーズ)自体は、それほど大きな変化は無いように感じています。
ただ、今まで不可能だったもの(例えばTwitterであれば著名な人たちや遠隔地・世代が違う人たちとの交流)を可能にすることで大きな価値を生み出そうとしているのは確かです。
ITリテラシーが必ずしも高いとは言えない政治家や経営者なども、こぞってTwitterを始めたという事実からみても、Twitterのようなツールが社会的な課題とされていたものを解決するポテンシャルを持っている、という言い方もできるのではないでしょうか。
政治活動も大きく変化しようとしていますし、そのことで若者が政治に関心を持ち、企業の営業活動も大きく変化しようとしています。また、そのことに気づいている会社と気づいていない会社の格差が大きくなるように感じています。
Twitterをやることが重要だと言っているわけではありません。
Twitterのように、社会に大きなインパクトを与えるツールが登場した際に、知的好奇心を持ち、人々をなぜ熱狂させるのか?という本質的な部分に興味を持てるかどうかが、ビジネスパーソンとして成功するかどうかを左右する要素のような気もします。
以前、ITリテラシーではなくメディアリテラシーが重要な時代になったということも、このブログに書きこみましたが、人間の感性を磨くような研修がこれから必要になってくるように感じています。
当社では、既存の研修に、Twitterなどのバーチャルコミュニケーションなどがもたらすインパクトの話も盛り込んでいます。それらが人材採用、人材育成、組織再編、業績改善などにどれくらいのインパクトをもたらすか?などを考えて企業再生を支援している会社は少ないのではないかと思っています。
社会の変化に振り回されず、ただ、社会の変化には敏感に反応し、その変化の中から社会のニーズを感じてビジネスを創造していく
そのような会社になることを目指しています。
何をしている会社かわからない
ということを、昨晩、食事をした旧友からも言われました。
そうですね・・・
社会の潜在的なニーズを敏感に感知して、次世代のウォンツを意識して他者に先駆けて新しい価値を創造するという仕事をは難しいですが、時代が後からついてきた時の快感は最高です。
次世代を創る仕事というのは、たしかに今の生きるという感覚からすると理解しづらい仕事ではあります。
情報をどのように入手して、その情報を過去の経験に基づき分析するのか・・
様々な価値観を持つ人たちと話をする中で社会の変化を感じ、それを加味してニーズの変化として仮説をつくるというセンスを磨くために、当社の社員にもブログによる情報発信やTwitterなどでのコミュニティ参加なども推奨しています。
コンプライアンスという形で企業としての体裁を守るか?
多少のリスクは感じつつも次世代マーケットの中心に自社をポジショニングするために変化を求めるのか?
経営者としては非常に難しい選択を求められますが、それが時代の変化(不況)のときに求められる決断ではないかと感じています。
非常に楽しい時代になってきました。
【参考】
Twitterを更に情報化ツールとして進化させるbotなどの説明が以下のサイトでなされています。
http://usy.jp/twitter/index.php?%E4%BE%BF%E5%88%A9%E3%81%AABOT#dfb7ec7d