他人の人生を背負う
昨日、学校を出てからすぐに起業したいという若者が会社を訪問してきました。
学生団体の活動支援なども行っているので、このような学生からの相談を受けることも多いように感じます。
基本は個人の自由なんですが、まだ働いた経験がない学生は表面的なことしか見えていないと思いますので、その情報だけで判断をしないように社会人としての視点での情報は提供するようにしています。
起業して自分が社長になるという手段をとる最終的な目標、目的は何なのか?
ということも聞くようにしています。
昨日、当社を訪問した学生も最終的な目標のイメージがはっきりしていなかったように感じました。
しかし、根性はあるようなので、
今日やらないといけないことを明日やるような弱い意志しかなかったら最終的には周囲の人たちに迷惑をかけるので、今日やらないといけないことを今日やり遂げることができるような人間になったら社員を雇うような形をとってもいいのではないかと言いました。
個人事業であれば別にかまわないですが、企業を作ろうとしているのであれば従業員を雇う必要があります。従業員を雇うと、この従業員たちの生活まで保障していかないといけないようになります。
普通の神経では、そのプレッシャーに押しつぶされてしまうので、やはり複数の従業員がいる会社の社長になるのであれば、気合いだけでなく自分以外の人間まで幸せにするという信念までもって仕事にのぞまないといけないと思っています。
学生時代から、他人の人生まで背負うことができるリーダーシップをもともと持っている人も稀にいますが、自分のことで精いっぱいという人がほとんどではないでしょうか。
志は高く、しかし、基本には忠実に、仕事というのは丁寧にやっていかないと評価されません。社会の迷惑をかけるようなやり方は、やはり評価を下げてしまいます。
失敗から学ぶことも多いので、どんどんチャレンジしてもらいたいのですが、受け身の勉強だけはしてからの方がせっかくの可能性が1度の失敗でなくなってしまいます。
私も、まだまだ勉強しないといけないことばかりです。
話は変わりますが、昨日、農林水産省から最新の都道府県別の食糧自給率が発表されたようです。
全国ベースでの食糧自給率は40%を切ってきたようです。
東京は1%(笑)、私が住んでいる福岡は20%を切って19%になってきました。
九州の各県で見ると、
平成17年 平成18年
福 岡 22% ⇒ 19%
佐 賀 96% ⇒ 67%
長 崎 42% ⇒ 38%
熊 本 58% ⇒ 56%
大 分 48% ⇒ 44%
宮 崎 62% ⇒ 65%
鹿児島 83% ⇒ 85%
沖 縄 28% ⇒ 28%
になっています。
昨年までは佐賀が食糧自給率が九州トップだったようですが、台風の影響で下がっています。
ちなみに全国トップは、
北海道 201% ⇒ 195%
です。
現在、北海道と佐賀、鹿児島の情報ポータルサイトの構築の支援を行っていますが、これらの県は1次産業に絡んだ情報を発信していければと思っています。
食糧は国民の生活を支えています
その食糧を作っている人たちもまた、他人の人生を背負っています。
佐賀県の農業青年の経営指導に近いことを昨年までコーディネートしていました。
今年は彼らの仕事ぶりをポータルサイトなどから情報発信できればと思っています。
彼らの仕事には誇りをもってもらいたいですし、きちんと利益がでるビジネスモデルを作っていく過程を情報化によって支援して、最終的には日本の下支えができれば、当社にとっての一番の喜びになります。