ハイアール専門系列店が、お客さんが自分の実店舗で商品を買わずにネット店舗で買っても、全く気にしない理由
日経ビジネス2014.3.17号の特集はハイアールです。
ハイアールというと、「中国で成長中の家電メーカー」と思いがちですが、本特集、特にp.33を読んで、私は見方が大きく変わりました。
ここでは、中国のある地方にあるハイアール専門系列店の店長の言葉が紹介されています。
「店なんて完全にショールームになっちゃっていいのよ。客がネットで買えば伝票を書く必要もないし」
私たちの感覚で考えると、「店で商品を見るだけで、ネットで買われたりすると、商売あがったりだ」と思いがちです。
しかしハイアールは、強力な物流機能とネットサイトも持っており、お互いに連携しています。そして受注してから1時間程度で家まで商品を届けられることもあるそうです。
---(以下、引用)---
...中国にはハイアールよりも速く商品を届けられる企業は存在しないのだ。
その力の前には、中国のEC(電子商取引)最大手アリババグループさえも兜を脱ぐ。ハイアールは昨年アリババと提携し、アリババがネットで売った商品の配送を請け負い始めた。実店舗を持つ多くの企業がアマゾンのサイトに出店、同社の物流網で商品を届ける日本や諸外国とは、完全に立場が逆だ。
---(以下、引用)
もはや「家電メーカー」という枠を大きく超えているということですね。
記事では「『パナソニック+ヤマダ電機+ヤマト運輸+楽天』。ハイアールの機能を日本流に言うならそんな具合だろう」と述べられています。
本誌では、ハイアールを18ページに渡って特集しています。
ハイアールも、日本の様々な企業から学び、試行錯誤した結果、今の姿があります。
躍進するハイアールから、逆に日本企業が学べる点は多いのではないかと思います。
ご興味がある方は、本特集、ご一読をお勧めします。