"Think global, act local"よりも、"Think locally, act regionally, leverage globally"
この言葉は、スターバックス社外向け資料の「成長戦略」を説明したページにあった言葉です。
"Starbucks Coffee 2012 Biennial Investor Conference" (2012年隔年投資家会議)の資料p.199にありました。
"Think locally, act regionally, leverage globally"
直訳すると、「現地で考え、地域にあわせて行動し、グローバルの仕組みを活用せよ」という意味です。必ずしもスターバックス独自の考え方ではないようです。
よくいわれる言葉に、"Think global, act local"というものもあります。直訳すると「グローバル規模で考えて、現地にあわせて行動せよ」という意味ですね。
しかし目の前にいる顧客や仕事の同僚は、各地域・各地元に根ざしています。
たとえば日本にいる顧客や仲間は、フランス・中国・タンザニアのそれとは異なります。地元のコミュニティに所属し、そこでの価値観に根ざして生活しているわけです。
このように考えると、グローバル化社会の本質は、「画一性」ではなく「多様性」の尊重である、ということもできます。
一方で、各地域はグローバルで繋がり、色々な仕組みをグローバル規模で連動できるようになりました。
たとえば日本の自宅から、世界のどこかにあるサーバー上で稼働するAppleのサイトにアクセスし、画面上でMacBook Airをクリックして注文すると、注文が中国に飛んで、運送業者を経由して税関を通り、数日後に自宅に届きます。
このように、世界規模で連動する仕組みは既に基盤となり私たちの生活を支えています。
このような時代、確かに"Think locally, act regionally, leverage globally"という言葉の方がしっくり来るように感じました。