「心得」が「技術」や「スキル」よりも大切である理由。例えば、プレゼンで大切なのは「必ず30ポイント以上の文字を使う」ではない
5月15日の「ITmedia Enterprise Mail 土曜日版(オルタナティブ・ブログ)」で、先週連載した「プレゼンの心得」を特集で紹介いただきました!
こんな感じです。
●オルタナティブ・ブログ運営事務局のオススメエントリー●
「正しいプレゼンテーションを知りたーい」という読者のために、日本アイ・ビー・エムのマーケティングマネジャーでもある、ブロガー永井さんが、そのノウハウを惜しみなく披露してくれました。シリーズ名は、「プレゼンの心得」、そういえば永井さんが2008年に出版した書籍のタイトルは「戦略プロフェッショナルの心得」です。「心得」が好きなのですね。
「永井孝尚のMM21」 プレゼンの心得シリーズ
ありがたいことです。
ところで、記事中にある、
....。「心得」が好きなのですね。
ですが、そうなんです。好きなんです。(笑)
ビジネスパーソンにとっては、「スキル」や「技術」も確かに大切です。
しかしさらに重要なのは、それらをいかに身につけて、活かしていくか、という「心得」ではないかと思います。
「ニューノーマル」という言葉があります。変化が常態になるというような意味です。
このような時代は賞味期限が短いスキルや技術はすぐに陳腐化してしまい、長い目で見ると必ずしも役立ちません。
例えば、分析力をつけたい場合。
分析ソフトの使い方だけを憶えても、そのスキルは別の分析ソフトでは役立ちません。つまり、これは陳腐化してしまう技術でありスキルですよね。
分析ソフトの使い方を憶えるのに加えて、例えばデータの中から、仮説をいかに立てて、数字で検証していくか、ということを試行錯誤していくことで、仮説検証に基づいた分析力が養われます。
そしてそのように培った分析力は、どのような分析ソフトを使っても活かすことができます。
改めて考えてみると、私が例えば「プレゼンの技術」ではなく「プレゼンの心得」というように「心得」という言葉を多用するのも、そういうことなのですね。
「プレゼン」で大切なのは、
「プレゼンでは、必ず30ポイント以上の文字を使う」
ということではなく、
「相手の課題を理解した上で、解決策を分りやすく伝えること」
なのですから。