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なぜ、3月にそうめんを無性に食べたくなるのか?

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「消費者の行動は経済学では説明できない、心理学で考えなくてはいけない」。

セブン-イレブン・ジャパンの創業者、鈴木敏文会長の言葉が、「セブン-イレブン覇者の奥義」の冒頭で紹介されています。この言葉の大切さは、マーケティングを担当している者としてとても共感します。

この本では、やや蒸し暑い3月中旬に、著者がセブン-イレブンでレジに向かおうとした時に、目に飛び込んできた「冷やし手延べそうめん」がなぜか無性に食べたくなり、つい買ってしまった逸話が紹介されています。

普通に考えると、そうめんは夏に店頭に出します。しかし、セブン-イレブン本部では売上データから「急に暖かくなるとそうめんやざるそばのような商品の売れ行きがよくなる」という事実をデータとして把握していました。そこで前日よりも気温が5度高かったこの日にそうめんを発注しておいたのです。

例えば、Webコンテンツを作る場合でも、実際のアクセス状況を分析してWebを見ているユーザー心理の仮説を立ててコンテンツを作り、その後のアクセス状況を再度詳細に分析して検証し、仮説を修正する、という作業を繰り返すことになります。ちょっとした言葉や画面フローの違いによって、お客様の印象はまったく異なります。

マーケティング担当者は、単に心理学に対して造詣が深いだけでは不十分で、データで裏付けを取り、それを常に見直す習慣を持つことが重要であると思います。

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