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CSR(企業の社会的責任)や企業の社会貢献活動におけるトレンドを解説・紹介し、人々は幸せになれるのかを探っていきます。

気になるキーワード「ソーシャルグット」

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ソーシャルグット。初めて聞いたという人も多いと思います。


ソーシャルグットとは、「社会にイイ事」です。何となくイメージはできるけど、結局、何を指すかわからないと思います。最近、少しずつ、社会セクター(自治体、NPO、CSR関連の人、もしくは団体)で使われ始めている単語です。欧米では一般的な概念として知られているようですが、日本で使われるようになったのはこの数年のお話。詳しい言葉の定義は以前ブログにまとめているのでそちらで確認してみて下さい。CSRもソーシャルグットの一部だし、ソーシャルグットもCSRの一部。同じジャンルの意味だとお考え下さい。




特に、海外でも多いのが、「Social Media for Social Good」という考え方。これが日本でも広がりつつあります。この動きの趣旨は、読んで字のごとく、「ソーシャルメディアを社会の良い事のために」という感じです。具体的には、非営利組織がソーシャルメディア(Twitterやfacebookなど)を使い、より大きな社会的インパクト(影響力)を持とう、というもの。または、社会派広告と呼ばれる、社会的課題の周知などにも使われている様です。別の表現として、Social Web(何か社会に良いことの情報・方法論や社会的課題解決に貢献できるWebサイト、Webシステム)for Social Goodなんてのもメジャーなようです。


事例解説として、2つ紹介します。この二つを見れば、ソーシャルグットって何かわかるかなと思います。


20110912_2.pngのサムネール画像
「9 Social Media for Social Good Sites You Should know About」(英語)


20110912_1.png
「国内 海外 Social Good サービス 16選」(日本語、スライド)





ソーシャルグットジャパン
そして、僕は去年この言葉を知ってから、「ソーシャルグットの概念・文化を日本で普及させることはできないか」を考えていました。そして、現・メンバーである仲間たちとつながり、形になったのが、ソーシャルグットジャパンというプロジェクトです。



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ソーシャルグットジャパン公式Webサイト



僕は、CSRコンサルタントとして、企業のCSRプログラムの企画・アドバイスから、CSRに関する研修・社内勉強会をメインにやらせていただいております。しかし、一般生活者視点で言えば、CSRよりもソーシャルグットのほうが身近な存在なのかもしれません。企業に勤めている人も、会社を一歩離れれば、1人の一般生活者です。色々ルールがある、企業活動のCSRよりも、個人として関わるソーシャルグットのほうが自由に関与できるのは想像できます。やはり、企業に対しても、個人に対しても、ソーシャルグットとは何かをもっと伝えたいという考えの元、立ち上げたのが今回のプロジェクトです。広い意味でNPOではあります。教育サービスをメインに提供していきます。非営利な事業もありますが、有料サービスが基本です。


もちろん、ソーシャルグットという言葉だけ広めても意味がありません。自分たちでもイニシアティブをとり、活動していくことで、行動に重みと説得力が出ると考えています。先進事例も紹介して行きながら、自分たちも先進事例になる。そんなプロジェクトを目指しています。そうやって、社会を少しでもハッピーにしていくのが、僕たち20代の役目だと思います。自分たちの未来を誰かに丸投げするのはもうやめました。


皆さんも、メディアで「ソーシャルグット」という単語を見かけたら、ぜひ、注目してみて下さい。新しい社会との関わり方が見えてくるかもしれませんよ?









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安藤光展

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