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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

世の中を変えるもの

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体操協会の問題が巷間を賑わしている。正直言って、この手のスポーツ分野の団体の低レベルな話には飽き飽きしているが、偶々私が中学・高校と関わった体操にかかることなので、一言。まず、ニュースに出てくる塚原夫妻は、どちらも往時は我が国を代表する体操選手、塚原氏はムーンサルトなどでも有名だが、息子さんも一時は代表選手だった。奥様は旧姓小田千恵子、この方も日本一の時代があったと記憶している。故障か何かで出てこられなくなり、その後ご結婚されたのだろう。

ただ、この二人の今回の報道に対する対応や、取り上げられる写真などを見ると、ちょっとがっかりな感じ。一方で、副会長の具志堅氏、私が体操会の末端を汚していた頃、清風高校で高校体操界のトップだったと記憶している。

ともかくも、18歳の女性があのような会見をすること自体、通常の事態ではないと思われる。一方で、暴力行為が不適切であることは言うまでもなく、あとはこれに対する処分の問題であり、説明責任の問題であるはずだが、そこに一部のトップマネジメントの行為が関わってきたところにややこしさが。ただ、片方で、暴力の程度や反省の度合いとも関係はするが、選手側の対応もちょっと尋常ではないと感じるのは私だけだろうか?

さて、自民党の総裁選、沖縄の知事選など、ある意味で当面の我が国の運命を決する重要な選挙が控えているが、特に前者は盛り上がっていない。もちろん候補者の数や質の問題もあるのだろうと思うが、要は争点がはっきりしないところが問題だ。憲法改正はもちろんイシューではある。だが、それ以前に国民の安全と安心を支える経済運営について、もっと明確に安倍政権の失敗を明示すれば良いのではないか?そして、米国追従主義や沖縄へ安全保障を依存することの限界を議論すべきでないのか?

政治、行政もだらしないし、マスコミも無能としか言いようがないが、経済界もお寒い限りだ。物理的に近くにいると、官僚と同様官邸だけを見るようになってしまったのか?何でも政府頼み、法人税を下げてください、では、我が国の未来はない。関西の経済界のように、もっと積極的に独自の見解を表し、主張をしていくべきだし、このような声をマスコミももっときちんと取材をして取り上げていくべきだ。マスコミは、大本営発表だけを信じていたが故に国民の真実を伝えることが出来なかった失敗を今一度思い起こすべきではないか?

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