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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

なぜ知りたい情報が流れないのか?

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このところ、箱根や浅間山、吾妻山と火山の活動が活発で、さらに今回口永良部島で噴火があった。チリでも同じようなことが起きているようで、我が国の中でも世界中でも、火山の活動は活発になっているようだ。

少なくとも自分の記憶による限り、これだけの数で同時に火山活動が活発という事態はこれまでないので、明らかに異常な状況なのだが、政府も報道も個別の火山の状況や避難状況を伝えるだけで、一向に全体を踏まえた現状の分析や今後の予測には踏み込まない。

もちろん現実に事態を分析し、間違いのない情報を流すのは難しいと思うし、下手に情報を流して混乱を発生させることは避けるべきだとは思うが、誰もが不安を感じているところに、何の情報もないというのは明らかに異常であり、意図的なもの(つまり今の科学技術レベルでは何も正確に予測できないので、国民には知らせない方が良い)を感じるのは私だけだろうか?

おそらく国民にとって一番大事な命や生活にかかわることなのだから、くだらない国会での揚げ足取りの話より、こちらの方が重要なのは間違いない。もっと主権者である国民が必要とする情報を政府もマスコミも積極的に流すべきであり、そこに様々な見解が出てくればこれを選択することこそが、国民一人一人の責任なのだろうと思う。

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