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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

まだ米国追従?

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首相が訪米し、上下院でプレゼンをしたのが話題になっている。謝罪云々が色々と指摘されているが、それより問題はグローバルなレベルの米軍との協調だし、その根底にある考え方だ。

最近不思議に思うのは、何故ここまで現憲法の価値を否定し、戦力を中心としたバランスを重視する戦前のような形にわが国をもっていきたいのかだ?もちろん岸信介氏を始めとした一族の中で、相応に培われた敗戦の悔しさなどもあるのだろうと推察する。

だが、そうは言っても、集団的自衛権にしても、武器輸出にしても、相応に彼の主張する方向に徐々に進んでいるし、これに政治的に反対する勢力も限られてきていることを考えると、彼自身にさほどの知性が見られない以上、その背後の存在を想定することになる。

考えてみれば、再三主張するように必要以上に靖国参拝をする閣僚や国家議員などが多いこと、与党内部でも健全な左派の力が弱くなっていることなど、知らず知らずのうちに特定の勢力の影響を受けた国会となりつつあるのではないか?

また、官僚においても、同じようにこの勢力を支援する者たちが徐々に権限を持ち、政府の活動を支えているのではないか?そして、そもそも民主党政権の誕生やその後の失墜までもが、現下の状況を生み出すために仕組まれたものではないのか、という気までしてくる。

マスコミの論調も、どうも力が弱い気がしてくる。気づかないうちに、特定勢力のシナリオに基づいた言論統制、国家統制の方向に一歩一歩近づいているように感じるのは私だけなのか?

ところで、シリコンバレーに日本の中小企業を、とのことだ。技術開発力が優れている一部の日本企業の技術を使って新たな産業を起こし、これをもって米国の雇用や経済成長を支えるという方策は、私も以前に提唱したことがある。この手法は、資金が提供されれば途上国でも成立する。

ただ、不思議なのは、何故今さら、ということだ。新たな技術、産業を起こすことは大事だが、それを何故シリコンバレーに依存しなければならないのか?そもそもわが国の課題の根本的なところが分からないところに、現政権の弱みがある。

多分軍備などについては、専門家がついているのだろうが、市場競争を前提とする経済分野は、先に述べた背後の専制制度を勢力追随派には語れないからだろう。英国ですら、ドックヤードで同じような試みが既にかなり以前からされている。

もちろん自由な環境の中で、回りから刺激を受けてという側面はあると思うが、まずは、わが国にシリコンバレーが育たない理由を考えること、それからもう一つは、ではシリコンバレー型の(ということは、そうは言っても米国のウォールストリート型の)ベンチャーが本当に社会に貢献するのかという点を、きちんと考えることだ。

シリコンバレーでなくとも、創造力豊かな、技術を活用した社会起業家など新たな志の流れは出来てきている。何故未だに、国家の再生を支える産業においても、既にその点ではピークを終えた米国という国家のモデルにただお追従したいのか、よく分からない。

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