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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

付和雷同型社会の民意

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笑っていいともに、首相が出ると言うので驚いた。最初のところだけしか見なかったが、そもそも人気番組に時の政権者を出すということがどういうことか、フジサンケイグループは理解しているのだろうか?第二次大戦前に何が起きたか、良く思い起こして欲しい。

確かに、この番組は国民的番組であるが、一方で現首相の憲法改正論、集団的自衛権に関する国会での発言などの言動を見れば、ある意味国家主導型、更に言えば自己主導型の政治を指向していることは明白であり、昨今多少人気に陰りが出ていることから、これを挽回する意味で、好感度を上げておきたいという取り巻きの意向は明確だ。

これにおもねって、マスコミのあるべき姿を忘れたこの番組進行はいただけない。あくまで友達つながりだというが、番組終了時にこのような演出がされるはずがないことは、誰でも分かる。逆に局側が官邸に強く依頼したのではとすら思えなくはない。

それにしても気になるのは、最近の消費税導入前の駆け込み購入の報道の多さだ。確かに高いものを買う必要がある場合、少しでも安く買いたいと思うのは人情だ。だが、3%を気にするあまり、余計なものを買ってしまい却ってコストがかさむことは良くあるし、あせってあまり吟味しないで買ってしまうリスクすらある。

それにも関わらず、駆け込み購入、買いだめを煽るかのようなこのマスコミの報道は何なのか?以前から指摘しているが、例えば凄惨な事件の報道にしても、国民一般に知らせる必要のない情報を、ただただ無駄な取材をして流し続けるとか、今のマスコミの報道に対するスタンスが良く分からない。

そして、ともかくも付和雷同型であるわが国国民は、いとも容易にこのマスコミの扇動に乗ってしまうのだ。民主党政権の誕生などはまさにその好例だろう。だからこそ、報道は慎重であるべきだし、ある意味両論併記型である必要がある。それがただただ駆け込み購入の事実だけを流せばどうなるか?

再び冷戦構造、或いは世界大戦、という危険すら多少なりとも感じさせるクリミア情勢もまた民意を根拠にしたロシアの行動が大きな後押しとなっている。もちろんクリミアには民族や歴史を背景とした複雑な事情があると思うが、本当の民意を構築し、或いはこれをくみ上げることは容易なことではない。付和雷同社会において、一方向に傾きがちな民意を助長するようなメディアの動きには要注意だ。

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