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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

最低限の教養と良識を!

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二週間にわたって、大雪が首都圏を混乱に陥れた。自分の子供のころを思い出すと、それなりの積雪があった記憶があるし、1984年の1月にも二週間の間に二度大雪があった。確かに、雪で交通網がマヒすることは困りものだが、少しゆったり気持ちを持てば、こんな時こそ家でゆっくりしていればよいのではないかとも感じる。

さて、相変わらずわが国の首相は迷走しているようだ。さすがに、国会での集団的自衛権に関する答弁で、自分が責任者だと言って、憲法解釈まで勝手にできると思っているかのような印象を与えたのは、如何なものかと思われる。もっとも、ここ一連の発言や行動、更には自民党の憲法改正草案などを見ると、そもそも立憲主義に対する理解があるとは思えず、国家=政府がすべてを決するというニュアンスなので、これは単なる失言ではなく、本心から出たものだとも思える

だとすれば、極めて危険だ。そろそろこの危険さに周りが気づいて、どう変えていくかを真剣に考えて欲しいと思う。思い起こせば、昨年のアフリカ開発会議の際も、ある会議の司会を務めたが、その際首相が登壇する前に側近から、首相が会場に入場したら出席者を全員起立させて欲しいと言われたことがある。アフリカ諸国の首脳も出席している中、日本の首相が入場して起立などはあり得ないと押し通したが、その時は側近が気を遣ったと思っていた。ひょっとすると本人の意向だったのか?

先々週のエコノミストにも、日中の確執が取り上げられていて、幸い米国にしてもロシアにしても、どちらかにつかなければならないという状況ではないので、即座に問題が大きくなることはないと指摘しているが、この中で首相のダボス会議での発言も取り上げられている。歴史観を持つことは良いことだと思うが、第一次大戦前のドイツと英国に中国とわが国を当てはめるというのは、そもそも喩えが良くないし、加えてそれぞれの比喩そのものも妥当とは思われない。もう少し謙虚な態度が示せないものか?

何はさておき、まずは教養と良識。一国の首相にこれらが感じられず、結果として知性も説得力もないと看做されれば、如何に官僚や産業、国民の一人一人が頑張っても、我々がこれから益々大事にしなければならない国際社会からは評価されない

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