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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

もっと本気で変えないとダメでは?

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このところ時間が取れないので、あまりちゃんと書けていないが、久しぶりにいつものオヤジの愚痴を!

税と社会保障の一体改革ということで、野田総理が頑張っている。この間も、結構エリート層の人たちの会合では、良く折れずにここまで来たと高い評価だ。

確かに、全く意味不明のことを言うとか、或いは責任回避をするとかといった、先の2代の総理と比べると、決して人気が出ない政策であるにもかかわらず、財政の財源を確保することが大事という決意に基づいてブレずにやっているところは評価出来ると思う。

ただ、結局原発も再稼働だし、社会保障も制度は変えずにまずは財源、それぞれこれからの時代を考えた本気の政策転換ではなく、やっぱりその場しのぎであることには変わりはない。

どうもあまりに危機感がなさすぎではと感じる。前にも書いたが、以前のエコノミストで、購買力平価で言えば数年で韓国は日本を一人当たりGDPで追い越すというデータが出ている。これをある大手の経営者に言ったら、「そんなことはあり得ない」と一笑に付していたが、あまり他国をバカにしてはいけない。

もはや世界に冠たる生産技術という状態でもなく、ただ新たな挑戦に二の足を踏み続けるこの国は、確実に坂をものすごい勢いで転がり落ちているのだ

そう考えると、相変わらず製造業のために原発をとか、今ある社会保障を確保するために増税をという発想自体が、全くナンセンスだと感じる。

思い切って、原発止める、年金も一部止める、健康保険も上限を設ける、東大をつぶす、自動車を制限する、国会議員は報酬をなくす、などなど思い切ったことを考えて施行することが求められているのではないか?今やらないと手遅れになる。

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