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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

北朝鮮が韓国を攻撃ーすぐに外交メッセージを!

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全く能天気とはこのことだ。現政権のリーダーシップのなさは既に自明のことではあるが、韓国が北朝鮮から民間人の住む地域に対して攻撃を受けているのに、「事実関係の調査を指示した」だの、6時間以上もたってまだ会議を開いているだの、一体どうなっているのか?

もちろん外交問題は慎重に対応すべき部分があるのは事実だが、米国を介して同盟国と言って良い存在である韓国が攻撃を受けて困っているのだから、まずは「北朝鮮の行動は国際的に見て許されざる行為であり、米国とも強調して全面的に韓国を支援する」程度のことは言えないのか?

わが国には基本的に国家戦略としてのインテリジェンス機能が欠けている。このことは、情報収集はしてもこの意味を分析し政策に生かす機能がないというところが一番大きい。しかし、もう一つ大事なのは情報を発信する機能だ。

国益のために統一した対応が必要な時に、閣僚が首相と違う発言をしたり、政治的な意図で国会で足を引っ張ったり、というような行為は、そもそも国益に反するものであり、このあたりからまずは見直すべきだ。また、尖閣列島の際の対応のように、閣僚が軽々しく発言をすることも戒めなければならない。

だが、一方で、国際社会での事象に対して、瞬時に対応を明確にすることが求められる事態も起こるのであり、今回の件はまさにそのような状況だと考える。そもそも平和ボケしているのは事実だが、どうも報道を見る限り自国に及ぶ危険のことしか政府は考えていないように感じる。少しは韓国の人々の立場になって、どう対応すべきか考えるべきではないか?

私の家内は韓国人なので、今日の午後はずっと自国のことを心配し、「自分が行って北朝鮮と戦う」などと言っている。自国を守るということはある意味でそういうことなのだ。平和憲法だから、というわが国独自の特殊性はあるにしても、近隣の他国のことは、もう少し心配してあげても良いのではないか?

 

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