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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

カジノを作って世界中の人に来てもらおう!

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2010100113180000.jpg元気のない日本人学生

昨日から二カ月、別府にある立命館アジア太平洋大学(APU)で、講師をするので、昨日第一回で行ってきた。別府は時々訪れているが、いつも驚くのは、時間がとてもゆったりと流れていることだ。そして驚くほど多くの外国人が街にあふれている。もちろんAPUの学生がいるからだと思うし、また卒業生で住み着いた人もいるのだと思うが、それにしても観光地でもない限りなかなかこんな風景は日本では見られない。

さて、第一回の講義をしたのだが、まず日本人学生に元気がないのでちょっと心配になった。もちろん外国の学生は国から支援を得ていたり、奨学金があったりして、成績を気にしなければいけないので、より積極的なのだろうと思うが、それにしてもこちらから指名しない限り、自主的に手を挙げるのは圧倒的に中国や、韓国からの学生が中心だ。そして授業の後で質問に来るのは、間違いなく日本人以外の学生。

考えてみれば、逆のケースで日本人の海外への留学生が激減し、今や人口三分の一の韓国の十分の一らしい。前にも書いたが、何も欧米で学ぶことがすべてではないと思うものの、海外で違う環境を経験して初めて逆に彼我の差が理解できるのも事実。あまりに消極的なのにはちょっと心配になる。最近はTOEFLもスピーキングやライティングがあるので、ハードルが高いと言うが、韓国人の学校英語も相当ひどいレベルだ。あまり差があるとは思えないのだが。

日本の良さを知ってもらおう!

皆が内向きで、消極的になっている今のわが国が、経済力で再度世界に伍していくなどということはあまり想像できない。技術力も、既にアジア諸国に大きな差を開けられつつある。LCDは韓国、半導体も韓国、マザーボードは台湾、家電製品は中国といった状況だ。車にしても電気自動車については出遅れたし、そもそも電気自動車の普及で自動車自体のモジュール化が進めば、これまでの優位は関係ない。

だとすれば、いつまでもこれまで強かった経済に頼るのではなく、或いは無意味な勝てない価格競争を続けるのではなく、日本の良さを海外の人にもっと理解していただき、日本ファンを増やすことで、日本の安全保障も、社会も守り、これまでと違う社会を築いていくしかないのではないか?

やはり日本の良さは、人間のやさしさだ。これが仇になることもあるが、おそらく日本に来た旅行客の誰もが、日本の何とも言えないホスピタリティに感動したはずだ。それからやはり何と言っても質の高さ。過剰品質と言えるくらいモノづくりの質は高い。これは、価格競争の世界では逆に作用するが、ある意味で世界に類を見ない特質だ。果物などはその典型と言える。そして、風光明美な国土。世界中に素晴らしい名所はあるが、日本ほど国中に美しい観光スポットがあふれている国はないと思う。

それにも関わらず、観光収入はフランスの十分の一。もっと多くの外国の方々に日本に来ていただくような工夫が不可欠だ。そして、もう一つが最初に述べた留学生だ。グローバル30とかいう計画があるようだが、大学側は結局コストばかりを気にして前に進まない。加えて、留学生に日本で就業していただくという発想がないから、留学生も限定的にならざるを得ない。

カジノで世界の人を呼ぼう!

カジノ法案が、カジノ議連の古賀会長の私案として出されている。まだまだ、議論を要するところだと思うが、60条を超える法案をまずは提起したことに敬意を表したい。刑法の賭博禁止、それからギャンブルではないということになっているパチンコ・パチスロの存在など難しい課題があるが、観光立国と地域の活性化を目的としてこれを進めるという考え方には賛成だ。

おそらくPTAとかが、ギャンブル反対という主張をするのだろうが、そもそも公営ギャンブルは存在するし、パチンコなども事実上はギャンブル。主張に説得力があるとは思われない。また、中毒者が出たら大変という話もあるが、日本人は比較で言えばあまりギャンブル中毒にはならないと思われる。中国人や韓国人ののめりこみ様と比較すれば明白だ。

それに、大衆と一線を画したければ、ある程度隔離できるような立地にすれば良いだけだ。そもそもラスベガスなどへ行けば分かるが、カジノはギャンブルの場ではなく、言わば大人の社交場、素晴らしいショーを見て、最高級のレストランで食事をして、高級店で買い物をしてという、非日常の一部に人類の本能である「勘」を試すギャンブルがあるだけだ。

このまま放置すれば、急速に所得水準を上げつつある中国を始めとしたアジアの人々は、マカオであったりシンガポールであったり、他の国で遊んでお金を落としていくことになる。風光明美な日本に、最高のサービスのカジノを含んだエンターテインメントシティが出来れば、それこそ想像を絶する外国人の日本への訪問とその結果としての日本経済への貢献が期待できるのだ。

留学生と、カジノ。日本で学びその良さを理解して、祖国で広げる人たち、一方で最高水準のカジノで遊び、そのサービスに満足して何度も来訪するとともに、友を連れてくる人たち、様々な形で、日本を訪れ、その良さを理解してくれる機会が増えることが、これからの日本にとって大事だと思う。

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Comment(1)

コメント

そうですか…日本人学生に覇気が無かったのですね。
もちろんクレイジーな学生も沢山いるので、そんな学生を見つけてもらえれば嬉しいです。今交換留学中なのでAPU/別府にはいませんが、APUに限らずどこの大学でもとても積極的でオープンな学生と内向きな二極化が激しいですね。どちらのグループに所属するかでかなり違った大学生活になるのでしょうが、またその輪の外からでることも難しいと思います。日本社会は周りの視線が一番大切なものなので。その点APU生の多くはよく言えば周りの視線を気にせずぶっちぎれる体質(悪く言えばかなり周りがみえないといいましょうか…)そんな短所長所、メリットデメリットの綱渡りですね……。ちなみに個人的に思うのは、留学する男性は女性に比べて少なく感じますが、それは男性の方が内向きということでしょうか?それとも社会的に留学(語学など)は女物だ。と思われているからだと思いますか?それとも私の勘違いかもしれません。ご意見お願い致します。

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