今求められる個人のリーダーシップ、コヴィーに学ぶ
今、我々にできることは何かを考え、そして何もできないことに無力感を感じ、ジレンマを覚える人は多い。
また、周囲の目を気にし、何かしなければと脅迫観念に近いものを感じる人も少なくない。一人ひとりの力は小さく、表立った成果を出すことは一人では難しい。自分の影響力を高めるには、地道な選択を続けることしかないのだろうか。
スティーブン・R・コヴィーは、著書『第8の習慣』の中で、強い意志を持って自らの行動を選択し続けることだとわれわれを鼓舞する。組織の中でリーダーであろうが、下っ端であろうがそれは関係ない。周囲を理解したうえで、自分の信じることを地道に忍耐強く、根気強く取り組むことだと説く。
以下、『第8の習慣』より
審判ではなく、光の源となるのだ。批評家ではなく、模範となるのだ。自分の「影響の輪」の中で行動を起こし、道徳的権威を身につけ拡大し、信頼性を勝ち取るようにする。勇気をもって率先力を発揮し、正しいことを実現する。上司の世界観、懸念、目的、マインドセットに感情移入してみる。文化や市場にも感情移入し、そのうえで率先力を発揮する。くどいようだが、悪口を言ってはいけない。忍耐強く、根気強く取り組むこと。そうすれば自分の影響力を高められる。結果が出れば、皮肉屋も納得し改心するだろう。これがリーダーシップなのだ。地位ではなく選択なのである。そのことを忘れてはならない。
(Become a light, not a judge. Become a model, not a critic. Go to work inside your own Circle of Influence so that your moral authority is developed and expanded and you have credibility. Courageously take initiative to make good things happen. Empathize, with your boss's world, concerns, purposes and mind-set. Empathize, also, with the culture and the market, and then take these initiatives. Remember, again, no bad mouthing. Be patient and persistent, and you will grow in influence. The pragmatics of results will convert the cynic. This is leadership―a choice, remember, not a position.)