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ソニーがウエールズで、業務用HDカメラの生産を開始

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London_051 15日、英ウエールズにあるソニーのペンコイド(Pencoed)工場で、業務用HD(High Definition)カメラの出荷式がありました。左の写真は、出荷式の様子で、一番右でカメラをかついでいるのが、ソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEOです。箱には、"1st High Definition Camera"と書かれていますが、実際には、すでに4月から出荷を始めているので、あくまでもセレモニーとしての出荷式でした。

ソニーの説明によると、業務用HDカメラの分野では、ソニーがシェアトップの座を占めているとのこと。まず、映画撮影用のHDカメラでは、世界の累計で7000台生産されており、そのうち95%がソニー製で占められています。HDカメラで撮影された映画は、すでに400本を超えており、その中には『スター・ウォーズ エピソードII』、『同III』も含まれます。また、現在ジェームズ・キャメローンによる企画が2つ進行中とのこと。

放送用のHDカメラでも、ソニーはシェアトップだそうです。これまでソニーは、業務用のHDカメラを日本の工場でのみ生産してきました。ペンコイド工場では、従来のSD(Standard Definition)カメラを、年間1万6000台生産しています。HDカメラについては、6人の専従者によるセル方式で生産されることになります。

ペンコイドで生産されるHDカメラは、主にヨーロッパ市場に向けて供給されます。また、ペンコイドの近くでは、映画スタジオの集積地として"Valleywood"を建設する計画が進んでおり、ここでもHDカメラが採用されることが期待されています。

London_052 また、ソニーのHDカメラは、人気サッカー・チーム、アーセナルの新しいスタジアムや、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスなどにも導入されています。さらに、BBCが制作した環境番組"Planet Earth"も、すべてソニーのHDカメラで撮影されました。4月9日付けのオブザーバー紙によると、この"Planet Earth"の制作には4年かかり、総制作費は800万ポンド(16億円)だったのですが、外国への放映権の販売により、2000万ポンド(40億円)の売り上げが見込まれているそうです。

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