移民について-イギリス篇3-
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イギリスにいる移民たちや、その二世、三世は、自分たちのアイデンティティをどのように保っているのでしょうか?
イギリスは、ご存じのように、イングランド、スコットランド、ウエールズ、北アイルランドの四カ国の連合王国です。そして、そこに住んでいる人たちは、それぞれイングリッシュ、スコティッシュ、ウエールシュ、アイリッシュと呼ばれます。しかし、これらの言葉は、もっぱら白人を指すことが多く、アジアやアフリカからの移民やその子供たちには、しっくりこない感じがあるようです。
最近は、移民の人たちにも、これらの言葉を使うことも増えていますが、しかし、もっぱら彼らは、自分たちのことを「ブリティッシュ」(British)と考えていることが多いようです。 ブリティッシュは、イギリス人全体を指す言葉で、この概念の中には、もちろんイングリッシュやスコティッシュなども含まれます。
ところで、日本語でいう「イギリス」という言葉は、ポルトガル語のInglezつまりEnglishからきていて、この「ブリティッシュ」に相当する日本語がありませんよね。そこで、「ブリティッシュ」は、便宜的に「英国人」と訳されることになるわけですが、ちょっと違和感を感じてしまいます。
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