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「ボインボイン」について

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ちょっと前の話ですが、小飼弾氏が、「ウィキノミクス」の翻訳書の書評で(訳がこなれすぎていて)「『ボインボイン』がBoing Boingのことであるというのに気がつくのにしばらく考え込んでしまった」と書かれています。

これは、訳がこなれているかどうかというお話しよりも、本が縦組みであることによります。要するに、基本的に英字は原則カタカナ書きに直さなければいけないわけで、これは特にITがらみのビジネス書の場合、編集上のやっかいな問題となります。

今、私が訳してる知財マネジメント関係の本(結構ビッグタイトルです、請ご期待)でもこのあたり中々苦労しています。「リナックス」、「アイビーエム」、「グーグル」くらいであれば何とかなりますが、「マイエスキューエル」、「エーティアンドティー」、「マイヤフー」になるとちょっと苦しくなってきます。苦肉の策としては、下のように英字で縦組みにするという技もありますが、読みにくくなるのででれきば避けたいところです。

M
Y
S
Q
L

これから先、Web 2.0関連のビジネス書が増えてくると、この問題がますます大変になってきそうです。プログラム・コードや数式が頻繁に登場する理工学書であれば横組みにしてしまうので問題ないのですが、どうも出版界にはビジネス書は縦組みで格調高くしないといけないという暗黙のルールのようなものがあるようです。

Comment(3)

コメント

himat

アルファベットは横倒しの縦組みでいいのでは?
そう言った組み方をしている新書見た覚え有りますし。
活版や機械写植なら厄介でしょうが、DTPの今ならどうってことないでしょう。
 
変な字組と言えば、鏡の国のアリスの、鰻ののたくったような字組みや蚊の消え入るような字組みはどうやったんでしょう?
最近のは別にして、岡田忠軒訳の頃なんかは活版組みの筈、無茶苦茶悩まされたのではないかしら?

nmaeda

和文中の英単語は、縦組みよりは縦中横がずっと読みやすいですね。写植や活字でも何ら問題ありません。

縦組みが格調高いと考える編集者もいるでしょうが、読者が縦組みを望む分野もあります。

例えば、横組みの国語辞典は、20年くらい前からありますが、同じ内容で縦組みと横組みで出すと、縦組みの方が売れるんです。ただ、PCや電子辞書も普及したので、現在の状況なら、異なる結果が得られるかもしれません。

nmaeda

実は多くのDTPソフトで、縦組みができなかったり、たとえ可能でも規則がいい加減だったり、縦中横ができなかったりした時期がありました。これが原因で、印刷屋さんにDTPがなかなか普及しませんでした。いまでも高価な国産DTPソフトが売られている事情はここにあります。

余談でした。

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