オルタナティブ・ブログ > 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 >

知財、ユビキタス、企業コンピューティング関連ニュースに言いたい放題

CD物々交換サービスの適法性について(その2)

»

米国の話ですが、聴かなくなったCDを送るとiPodと交換してくれるMillennium Musicという会社があるようです(GIGAZINEの参照記事)。CD45枚を送るとiPod Shuffleと交換してくれるようです。

GIGAZINEの記事にもあるように、当然、CDをパソコンにリップしておいてから送付して、送ってきたiPodにセーブして聴き続けるという運用をする人は多いでしょうね(この会社がそれを推奨しているわけではないですが)。このやり方は、米国だとFair Use的にどうなるのかはよくわかりませんが、日本の現行の著作権法上は違法ではないと思われます(ただし、CDにコピー・プロテクトがかかっている場合を除く)。いわゆる私的複製権(著作権法30条)により、自分(や家族)が聴くために自分のCDをリップすることは問題ないですし、先日のエントリーにも書いたように適法に買ったCDであれば譲渡権も消えてますので自由に譲渡できます。iPodとCDを交換すると書くと一見あやしげに思えますが、やってることは中古CD屋さんにCDを売って、そのお金でiPodを買うのと変わりません。

なんかおかしいような感じもしますが、「悪法も法」なので、法改正があるまでは従うしかないでしょう。

ところで、このサービスですが、規約をよく読むと、あらゆるCDが交換対象になるわけではないと書いてあります。で、送ったCDを返して欲しいときは、送料利用者持ちだと書いてあります。CDを送っても何かイチャモンを付けられて交換してくれずに、CDを返して欲しければ送料負担せよと言われてしまうみたいなリスクはあると思います。そもそも、日本からだと送料の点で意味がありませんが。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する