どこからどこまでがSaaSなのか?
前のエントリーでSaaSとASPの相違についてコメント下さいました皆様どうもありがとうございます。結構頭が整理できました。
ついでと言ってはなんですが、SaaSの定義についてもう一点気になっていることがあります。salesforce.comやFeedpathがSaaSの一形態であるという点は疑いがないと思います。MicrosoftのOffice LiveなんかもSaaSだと言ってしまっても良いかもしれません。しかし、人によっては、eBay、Amazon、WikipediaもSaaSであると言ってしまう人もいます。(そういう意味で言うと、ASP時代から、サンのマクネリはeBayは一種のASPだと言ってました。)
確かに、ネット経由でソフトウェアの機能を提供していると言えば、これらの例はみなSaaSなのかもしれませんが、そうなってしまうと世の中のWebサイトは全部SaaSになってしまい。SaaSという言葉の意味が事実上なくなってしまいます。SaaSとSaaSじゃないものの線引きをどこで行うかは悩ましい問題です。たとえば、Office LiveがSaaSなら、gmailもSaaSでしょう、そうなると、Googleの検索サービスはSaaSじゃないのかという話になってしまいますね。今後、googleがOfficeスイートや(ひょっとして)CRMサービスなどを提供し出すとますます境界線はあいまいになっていくでしょう。
まあ、この話は、そもそも、一般的にソフトウェアとコンテンツの境界線が不明確になっていることから生じているのだと思います。そうだとすると、SaaSという言葉の寿命は結構短いのかもしれません(現在、SaaSと呼ばれているビジネス・モデルの寿命が短いということではないので念のため)。