基幹系システム運営企業の説明責任
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東証、名証のトラブルの経緯がそれぞれのWebサイトに上がっています(東証の方、名証の方)。どちらも簡単な内容で、特に東証の方は、ディスク圧縮整理処理(コンデンス)とトラブルの顕在化の因果関係がよくわかりません。他の報道の情報と照らし合わせると、コンデンスのバッチ処理のジョブ中にロードモジュールの整合性管理のジョブステップがあって、それがロードモジュールが不整合と判断して、サブモジュールを消去した(警告メッセージも出さずに!?)というように想像されます。
名証の方は、前のエントリーでも書きましたが、当初の読売新聞の報道は全然間違っていて、バックアップのジョブを途中でキャンセルしたことが原因であるようです。メインフレームでもスクリプト見たいなことはできるので、途中でキャンセルしても大丈夫なように作ることはできるはずなんですけどねえ。後、間違えて同じコマンドを2回打ったのであわててキャンセルしてしまったようなんですが、ひょっとして一人でオペレーションしてるのでしょうか?私がSE時代に担当してた金融機関では、オペレーションは必ず複数でやって、コマンド行を2人で指差し確認してからエンターキーを押していたような気が。
そういえば、2000年のことだと思いましたが、オンラインシステムのトラブルを出した某地銀がトラブルの詳細な原因、対応策、関係者の処分を自社のWebサイトに掲載し、業界で大きな話題になったことがありました(この件、ZDNetに記事を書いたはずなんですが、見つかりません)。しかし、今考えてみれば、社会的影響が大きい基幹系システムを運用している企業であれば、これくらいの説明責任を果たすのが当然なのだと思います。
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