東京海上日動の抜本改革に感動
損害保険は、紙と鉛筆があれば商品が作れてしまうため、自動車保険にホールインワン保険がついているような複雑な商品が次々と生れた。
それに伴って事務処理が非常に複雑になった。
そこで、2003年抜本改革に着手した。
まず商品点数を50%削減した。
そして、業務効率のの30%アップ。ITコストの30%削減を実現した。
保険会社で一番大切なのは代理店さん。
システム構築に当たって、手分けで一週間代理店さんに詰め、お茶汲みから庭掃除などしながら代理店業務を手伝い、これから作るシステムの利用シーンのイメージを作り上げることから始めたという。
システム作りは困難を極めたという。
途中で挫折するのではないかという心配まで本気でしたという。
それを乗り越えてシステムは完成した。
代理店さんの講演の中で、「ありがとう」という言葉をいただいたという。
一日に100回もFAXで会社とやりとりしていたのが95%なくなったり、ペーパーレスになったので、席を立たなくても仕事ができてしまい、メタボが心配とか、劇的に代理店業務は効率化された。
事故のやり取りをしているコールセンターの情報も代理店の画面からみえる。要調査滞留案件も過去に35万件あったのが、70件になったという。
講師は、執行役員IT企画部長の渋谷様。
伊勢神宮の式年遷宮を例にとって、社内システムも時々一から作り直さないとシステム開発力が失われるという。東京海上日動は、システムを一から作る力を改めて手に入れた。
システム内製化が叫ばれているが、それを実現した。
代理店の画面をいくつか見せてくださったが、それは見事なものだった。SI会社に丸投げしてできるようなものとはゼロが2個くらい違う、代理店さんが心から喜ぶシステムになっていた。