万年筆:モンブラン100周年記念(2006年当時)
自分のためだけに書いているような万年筆シリーズ。。
またまた、オークションで不要になったものを販売した代わりに購入しました。

今回は珍しく元箱・付属品などがある状態ですが、中古品です。2006年にモンブランが100周年記念で発売した万年筆です。

箱はやたら大きいのですが、おそらくボールペンなど4本セットと共通の箱だからでしょう。万年筆1本がぽつんと入っています。
この万年筆は1906年の万年筆の復刻という感じで・・・

手持ちのモンブランでは比較的古い1950年頃のものと同じロゴが刻んであります。

前回入手した1912モデルと同様、ペン先が格納できるセーフティフィラーを雰囲気だけ再現してあります。

残念なのはインクカートリッジのみという点で、吸入式が好きな私としてはちょっと抵抗があったのですが、まあ、シリンジで好きなインクを入れれば同じことと割り切ることにしました。

とはいえ、空のインクカートリッジの状態では販売されていないので、とりあえずミッドナイトブルーを買ってきました。さすがのモンブランでもインクカートリッジはそれほど高くないので助かります。

中古品ですが、ペン先サイズシールは貼ったままで、[F]ineですね。剥がれそうなのと、私は実用するので写真だけ撮って剥がしてしまいました。

さて、早速ペン先を分解していますが、意味もなく分解したのではありません。

よーく見ると・・・

ニブに結構深い傷があるのです。切り割りの垂直方向にくっきりと筋があります。もちろん、中古屋さんで見た瞬間に気がつきましたが、これくらいはなんとかできるだろうということで・・・

研磨ポイントで傷が消えるまで削ります。

ラジアル・ブリッスル・ディスクで磨きます。

だんだん細かい番手に・・・

細かい方はどの色が細かいものかが良くわからなくなります・・・。

コンパウンドをしみこませたバフ。

さらに柔らかいバフ。

金磨きクロス。まあ、最後の方はどれも同じくらいの感じですが・・・。

せっかくなので、裏側もそれなりに綺麗にしておきます。

まあ、ほぼ傷はわからない状態でしょう。ハートマーク(といっても大抵は丸ですが)がモンブランのスターマークになっているのが珍しいですね。

ペン芯は2006年なのでもちろんプラスチック。

ペンポイントはもともと綺麗なので、調整していません。

上側が今回の万年筆のペン芯で、下がほぼ同じサイズの1997年購入の144のペン芯です。10年も離れていないのに結構形が違いますね。

手持ちの4号サイズくらいのモンブランを並べてみました。左が1950年代デンマーク製244で、そっくりのデザインですね。1906年モデルの復刻なので、50年くらい時代は違うのですが、昔はそんなに頻繁にデザインを変えなかったのですかねぇ。

形は似ていても、しなやかさはかなり違い、244と書き心地は全く別物です。インクフローはやや渋めで、しならせるとすぐにインク切れになっています。もっとも、まだあまりペン芯にインクが馴染んでいないからかも知れません。

ペン先格納式の真ん中の2本は筆記状態だとかなり長くなります。1912は筆記時にキャップははめないのが基本みたいですが。

1906復刻は、ペン先の格納がスライド式なので、格納するとお尻が伸びて、全長は実は短くならないのでした。スライド式のセーフティフィラーってあったのかな?と調べると、一応あったみたいな感じですが、どうなのでしょう?1906復刻はルージュ・エ・ノワールと呼ばれる、スターマークが赤いものを再現したようで、復刻版にもスターマークではなくキャップのてっぺんが赤いモデルがあるようですが、100個限定?みたいです。

このモデルも15000個限定だそうで、シリアル番号が刻まれています。

手持ちのモンブラン万年筆を全部並べました。1912モデルが一番短いですね。重さは一番重たい気がします。

スターマークもそれぞれ特徴があります。
ペン先格納式が2本揃って嬉しいのですが、ここまでくるとボエムも並べたいところですねぇ。あと、本物のセーフティフィラーのモンブランも・・・

ただ集めるだけでなく、字の練習にも励んでます!
