iPhone6のカメラ
個人的にスマホで一番重視している機能はカメラです。以前は携帯電話やスマートホンのカメラは全くデジカメにかなわなかったので、もともと諦めて両方持ち歩いていたのですが、徐々にスマホのカメラが進化し、考え方が変わってきました。カメラは機材の良し悪しももちろんあるのですが、基本的にはやはり「シャッターチャンスを逃さないこと」だと思っていまして、そのためにはどれだけ肌身離さず持ち歩いていられるかがポイントだと思っています。スマホはカメラ専用機に比べると断然持ち歩く機会が多いので、それだけシャッターチャンスを逃さないことができ、写真好きとしてはスマホのカメラに期待は大きいのです。もちろん、マクロや望遠などを駆使して撮影する場合はスマホでは厳しいのですが、そういうときにはカメラ専用機を使えば良いわけで、普段はスマホでできるだけ済ませたいというのが私の考えです。
現時点で私が最高だと考えているスマホのカメラはLumia1020です。以前詳しく書きましたが、なんといってもセンサーサイズが大きいのです。センサーサイズが大きいということは、ボケの表現力の幅広さがあり、また、光の取り込む力の余裕も生まれやすいというメリットがあります。その代わり、レンズが大きくなるために厚さが必要になるため、どんどん薄くなるスマホの流れには逆らってしまうため、なかなかセンサーサイズが大きいカメラをスマホに搭載した製品は生まれません。Lumia1020はレンズもカールツァイスですし、これを超えるのは同じNokiaのPowerView808くらいですが、ソフト処理の関係もあり、Lumia1020の方が大抵綺麗に写ります。
Experia Z1もソニーのカメラ技術をつぎ込み、評判は高いものでしたが、私としてはボケ・映像の綺麗さ・ピントの合わせやすさからLumia1020でした。
最新のiPhone6のカメラはどうなのかを簡単に見てみましょう。ちなみに、iPhone6のセンサーサイズは1/2.6"だそうで、iPhone5の1/3.2"より大きく、iPhone5sの1/3"よりも大きくなっています。Experia Z1は1/2.3"、Lumia1020は2/3"で、Lumia1020だけかなり違います。iPhone6のセンサーもソニー製のようです。
なお、写真は横1280にリサイズしています。Experia Z1はフル解像度よりデフォルトの解像度の方が実用的な綺麗さで撮れるので、あえてフル解像度にはしていません。
iPhone6だけ縦横比が違いますが、どこかで設定できるのかも知れません。。
↓これらの写真をピクセル等倍で切り出したもの↓
iPhone6とExpeira Z1は同じソニー製センサーということもあり、似た感じですが、センサーサイズの差からか、Experia Z1の方がピクセル等倍で綺麗です。Lumia 1020は別次元という感じでしょう。ただし1枚の写真が8メガバイトにもなります・・・。
大体同じ距離から撮影しました。やはりiPhone6とExperia Z1は似た感じで、Lumia1020だけスマホのカメラとは思えない背景のボケ具合です。
焦点距離が違うのであまり比較になりませんが、APS-Cサイズのミラーレス一眼に明るいレンズを使うとこんな感じに幻想的にボケてくれます。まあ、ここまでは無理だとしてもLumia1020くらいボケると撮影の幅が広がります。
背景がボケるとこのように、撮りたいものを浮き立たせることができます。残念ながらiPhone6のカメラもこの薄さでは大きなセンサーも搭載できませんし、幻想的なボケは楽しめません。。
とはいえ、ピントが合う速さやシャッターの反応はiPhone5に比べてかなり速く、きびきびと動く感じです。Lumia1020は結構もっさりした感じの反応ですので。自転車に乗りながら撮影する際などはiPhone6のカメラの方が成功率が高いことでしょう。
ということで、普通のスマホの本質とはかけ離れた比較でした。個人的にはカメラの次はオーディオの能力なのですが、ハイレゾWalkmanがあるので、まあそれよりはカメラなのでした。