MacBookAirでWiFiを2つ使ってWEB試験シナリオ取得
明日からあるシステムのWEB負荷試験を、当社のSADEE2を試用して実施する予定で、今日は事前にシナリオの取得を行っておきました。
SADEE2は、HTTP/HTTPSのプロキシとして、HTTP通信を中継しながらシナリオを取得します。普通は、SADEE2のプロキシを自分のマシンで動かし、ブラウザのプロキシをローカルホストに向けてシナリオを取得するのですが、今回のシステムでは、スマートフォン相当の負荷をかけたいということで、スマートフォンでのシナリオを取得したいところです。
スマートフォンは基本的に有線でネットワークに接続できませんので、無線で接続します。無線接続先と疎通が取れる場所にSADEE2稼働ホストを設置できれば、そこをプロキシにして取得できるのですが、今回はいきなりターゲットシステムのAP(無線アクセスポイント)しかないため、SADEE2稼働ホストも無線でAPに接続しなければなりません。一般的にAP配下の無線端末同士はパケットの疎通をさせないようにするので(情報セキュリティの観点から)、スマートフォンとSADEE2稼働ホストを共にAPに接続してもシナリオは取れません。
そんなときに便利なのが、PC自体をAPとする機能です。MacOSXでは「インターネット共有」と呼ぶようです。イメージとしてはこんな感じです。
スマートフォンはMacBookAirが提供する無線APに接続し、MacBookAirがターゲットのAPに接続する感じです。こうすると、スマートフォンのプロキシをMacBookAirに向けることで、シナリオの取得が可能です。
MacBookAirには無線デバイスが1つしかないので、もう一つはUSBの無線デバイスを使いました。少し頭が混乱しますが、意外と便利で、たとえば有線しか使えない場所でスマートフォンをWiFiでインターネット接続したい場合に、PCを介して接続が行えます。
このシナリオを使い、先日紹介した、「20仮想マシンで1000仮想IPアドレスを使うWEB負荷試験環境の準備!」のマシンで背景負荷をかけつつ、レスポンスを測定し、さらに、体感速度を見る、という試験を明日行う予定です。
SADEE2自体はもう10年以上前に開発したソフトウェアですが、いまだによく使っていて、さらに、ハードやOSの進化によってできるテストの範囲も広くなっている、という、実に息が長いソフトウェアです。まあ、自分で作ったものがいつまでも自分でも役に立つというのは、なかなかうれしいものです!