プレスリリース:ProDHCPv6:高性能IPv6用DHCPサーバ
昨日、当社IT製品のプレスリリースを行いました。
日本シー・エー・ディー、通信事業者向け商用DHCPサーバソフトウェアのIPv6版「ProDHCPv6」を発売
~数百万ユーザー規模に対応するDHCPv6環境を、短期間・低コストで構築~
IPv4版はすでに「ProDHCP」として当社からの直接販売やソリトンシステムズのNet'Attest D3へのOEMなどで、高性能・高信頼を要求される場所で実績を重ねており、具体的に公表できないのが残念なくらい、皆さんが普段使っている通信インフラでも使われているIPv4用DHCPサーバソフトウェアです。今回新たに発表したものは、IPv6用です。
IPv4用とIPv6用のDHCPは、プロトコル自体がかなり異なりますので、プログラムとしても別物として開発しました。1ホストに両方のプログラムを同居させることももちろん可能です。当然ながらアドレス範囲の広いIPv6は、当初からより高性能・大容量での利用を前提として開発されています。
IPv6では、端末への自動アドレス割り当ては元々ルーターの機能としてあります。DHCPなしでもIPアドレスを自動割り当てして使うことはできるのですが、以下の3タイプの利用方法が選択できます。
・DHCPを使わない
・オプションのみDHCPを使う
・アドレス割り当てもオプションもDHCPを使う
3つ目のタイプがIPv4と同じ形態です。DHCPを使わない自動割り当てでは実はDNSサーバの設定などが自動で設定されないのです。ちょっと中途半端な感じですね。
IPv6のDHCPでは端末へのIPアドレス割り振りの他に、ルーターにプレフィックス(ネットワークアドレス)を払い出すという用途もあります。
このように、商用でIPv6を使おうとすると基本的にはDHCPサーバが必要になると言えるでしょう。現状、フリーソフトのDHCPv6サーバは存在しますが、商用のDHCPv6サーバはまだまだ数が少なく、IPv6の普及のためにも、高性能・高信頼性のDHCPv6サーバソフトは重要です。当社としてはIPv4用のDHCPサーバのノウハウを活かしてIPv6用も提供すべきと開発を進めてきました。
なかなかこのような商用サーバ向けの製品は数が出るものでもなく、儲けにくいのですが、社会の役に立つことも事業の存在意義の1つですので、自分たちのノウハウを活かして、自分たちならではの役立つ製品をどんどんリリースしていきたいと考えています!
追記
アイティメディアのニュース記事にも取り上げていただきました!
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1011/16/news089.html