就活でほんの少し気になったこと
昨日、息子とベイブレード大会に参加したことを書きましたが、大会申し込み後に集合時間までハンバーガーを食べてました。隣には日曜日なのにスーツを着た若者が来ました。席につくと同時に履歴書を書き始めました。左腕にはおそらく本物のロレックス・サブマリーナが光っていました。
私は採用する側の立場で何度も会社説明会・面接などをしてきました。もちろん採用基準は会社によっても担当者によってもまちまちなのはわかっていますが、私ならこう思うなぁ、ということを書いてみます。あくまでも「私なら」なので、ムキにならないでくださいね。。
・履歴書は自宅で書く
履歴書はこれまでの自分を一枚の紙に表現する、とても大切なものです。会社訪問直前に喫茶店などで書くのではなく、自宅で落ち着いてしっかり考えながら書くべきです。おそらく見る人が見ればわずかかも知れませんが差が出る可能性は十分あります。さらに心配なのが、ひょっとしたら喫茶店で隣にターゲット企業の人がいるかも知れないのです。その人が面接担当者かも知れません。慣れない場所で紙を汚してしまうかも知れません。
・高級品を身につけてもメリットは少ない
みすぼらしい格好をしろということではなく、分相応を、ということです。もしかすると面接担当者がサブマリーナを欲しかったのに買えずにいる人かも知れません。本当は自分で必死にアルバイトして買ったものかも知れませんが、親が甘やかしているな、と想像する人もいるかも知れません。
はったりが必要なときと、お願いに行くときで全く別なのです。昔、当社の社長(現会長)が大学に求人に行く際に、マークIIで行ったらろくな対応をしてもらえなかったのに、翌年クラウンで行ったら丁寧な扱いになった、というように、はったりが必要なときもあります。逆に、私が入社したときに母に頼み込んでプレゼントしてもらったバーバリーのトレンチコートを着ていたら、先輩社員たちに、「バーバリーだってよ・・・」と嫌な顔をされたこともありました(そのバーバリーのコートは今でも着ているお気に入りなのですが)。
揚げ足を取るような指摘ばかりで申し訳ないのですが、採用不採用はテストの結果とは異なり、相手に気に入ってもらえるかどうかも大きなファクターになるものです。自分の魅力が、そんな些細なことの影響を受けないくらい大きなものであれば、なにも問題はないでしょう。そうでないなら、採用担当者が「どうしようかねぇ。。。」と悩んでいるときにマイナスになる可能性のあることで、ちょっとした気配りで対応できることならやって損はないということです。サブマリーナくらい・・・という人でも、たとえばフェラーリに乗って面接を受けに来たら「なんだ、こいつは?」と思うことでしょう。程度の差はあれ、つまらないことで人生を左右するかも知れない場面で躓かないように、と思うわけです。面接に行く日だけ、年相応の腕時計にすればいいだけのことです。
採用する側は、本当に一緒に仕事をしたい人しか採用しない時代です。「まあいいか」では採用しません。採用に失敗したら採用担当者の責任も問われますし、何より会社や他のメンバーたちにも大きな迷惑をかけてしまいます。周りが認めるだけの結果を見せてからいくらでも贅沢をすればいいのです。細かい気配りをして本気で挑まなければ、なかなか採用してもらえないものです。
もちろん、些細なこと以前に、自分の魅力を磨いておくことの方がはるかに大切です。自信があれば細かいことはどうでもいいかも知れません。が、心配があるなら、少しでも気を配っておいて損はないと思います。余計なお節介かも知れませんが、採用する側としてはちょっと引っかかったもので。。