LBI 10周年記念講演

今日はLinuxBusinessInitiative（LBI）の総会が開催され、2009年度も副会長を拝命しました。昨年度も実はあまり副会長らしい活動はほとんどしてませんでしたので、今年度はせめてブログでどんどん紹介するなど、LBIの広報活動に努めようかと思っています。

さて、総会の後は本年度1回目のサロンで、今回はLBI10周年ということで、記念講演会として開催しました。講演内容は、

・OSSでイノベーション：クラウド時代のOSSの役割？
Linux/OSSをやってきたソフトウェアプロフェッショナルは どこにビジネスチャンスを見いだすのか
(株)テックスタイル 岡田良太郎氏

・Facebook、iPhone、Android等、
急拡大するゲーム・アプリ流通プラットフォームの最新状況と ITベンチャーの事業機会
ブレークスルーパートナーズ 赤羽雄二氏

の2つです。普段は理事が自分で喋ったりしていることもあるのですが、今回は有名なお二方ということで、会場が狭すぎたという感じでしたが、皆さん集中して講演を聴き、質疑応答も盛んに行われました。

岡田さんの講演では、人を引きつけるのがうまいスピーチでさすがでしたが、内容としては、カタカナの「クラウド」はCloud（雲）とCrowd（群衆）があり、Cloud/Crowdで成り立っているというあたりの説明がとても面白い感じでした。

赤羽さんの講演では、Facebookを中心にITの変化とそれに伴うビジネスチャンスの説明がとても力強く説明され、ビジネスチャンスをつかむのか？見逃すのか？と言われて、うーん、もっと新しいことも触ってみなければと反省したりしてました。

その後は懇親会で盛り上がり、さらに2次会に参加して、しっかり交流を楽しみました。

私にとってのLBIは、ビジネスの場というより、やっぱりコミュニケーションの場であり、Linuxやオープンソースに関心のある方、取り組んでいる方、ユーザの方などさまざまな方々とお会いしてお話しができるのが何よりも刺激になり、価値があると感じています。コミュニティにはそれぞれ特色があり、それぞれがまた別の価値を持っているもので、それは共通化したりするようなものではなく、それぞれが独自に価値があるものだと感じています。

不景気な時代こそオープンソースへ注目が集まるわけで、これをビジネスチャンスとして活かせるかどうかは、IT業界の一つのキーになっていることは間違いないことでしょう。もちろん流行に流されるだけが良いわけではなく、自分をしっかり持つことが大切で、その上でそういう傾向をどう味方にするかというところです。ITの発達により徐々に流通の障壁がなくなり、企業の大小やブランドの有無をひっくり返しやすい時代になりつつあると思います。そんな中で我々はどう戦っていくべきかを考えさせられたセミナーでした。

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講演者さまからスライド資料をいただきました。是非ご覧ください。
http://www.lbi.gr.jp/modules/news/article.php?storyid=62