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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

巨大化するSNSが失う「クール」さ

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人が多くなると、薄まってしまう。
排他的に共有していた何かが失われてしまう。
オンライン/オフラインを問わず、コミュニティはそういうものだと思います。

スケールを志向し、オープン路線に舵を切ったFacebookを肴に、
SNSビジネスが規模を拡大する方法を考察した記事を読みました。

"Losing Their Cool: The Downside of Expanding Hot Social Networking Sites" - Knowledge@Wharton

考察の部分だけつまみ食いすると、SNSを複数のブランドに分けて希釈化を防ぐ一方、ユーザーがなるべく長い期間にわたってそれらのSNSを乗り継いでくれるよう顧客関係を構築してはどうか、というアイデアが出されていました。例に挙がっていたのはP&Gやトヨタ。日本で言えばアパレル(オンワード樫山など)や外食チェーン(すかいらーくなど)、育児・教育(ベネッセなど)でもお馴染みのやり方ですね。

なるほどな、とは思いますが、どうかな、とも思います。
物販とSNSとでは、何か違いそうです。
この違和感の正体を考えていて……ちょっとだけハッときましたよ。

若向けにはこのブランドで攻めて、年取ったらこっちに乗り換えてもらって…という戦略自体、既に売り手発想です。SNSの財産がコンテンツの蓄積でなく、人と人のつながりが生みだすダイナミクスだとすれば、ユーザーを乗り換えさせるのではなく、SNSがユーザーコミュニティと共に老いていってはどうでしょうか。例えば1976年生まれ専用SNSとか、そういうことです。

ちなみに上記の記事は音声でも読み上げてくれます。僕には読み通すのがちょっと辛い、長い記事でしたが、声がペースメイクしてくれるので楽でした。12分弱で読了。

Comment(4)

コメント

人は他者との関係を通して人生に訪れる様々な自我の危機を乗り越えていく、というエリクソンのライフサイクル理論がブログとかSNSにはぴったりハマるんじゃないかなぁなんて思っています。

訂正:自我じゃなくてアイデンティティでした(>_<)

ブロガー(志望)

お邪魔します。
「個人対個人の関係を支援するサービス」というふれ
こみのSNSですが、それが「まずSNS(という場)あり
き」になって個人対個人の関係が二次的なものになって
しまった事が問題なのではないでしょうか。

hal*さん、ブロガー(志望)さん、コメントありがとうございました。
元記事に、ハイティーンのSNSユーザーが「3歳下の妹が同じSNSに出入りするようになったらヤだな」というようなことを言っている部分がありました。ここはヒントですね。

> 「まずSNS(という場)ありき」
たしかに。「どうぞこのビジネスSNSで人脈を広げてください!」みたいなノリも、個人的には御免こうむりたいです。

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